松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

洗礼、バプテスマ

について、新約聖書翻訳委員会訳の岩波書店福音書の用語解説には

元来は「水に浸され切ること」の意。つまり、旧約以来の、死の大水に襲われることを表現するものと思われる。洗礼者ヨハネの場合も、この原意がまだ生きており、水の中に−−洗礼者によって−−浸され切る行為が「baptisma」であった。それを救済秘蹟的に活用したのは洗礼者の独創。字義を汲んで訳せば「浸水礼」

旧約のノアの大洪水が〈世界のリセット〉であるのに対し、バプテスマとは〈わたしのリセット〉である。と理解してよいのでしょう。
 熊野詣の途上の命がけの川越も同様の意味があった、ということだろう。