松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

タブーは存在するのか?

現在の我々にとって、いちばん大きなタブーとは何か?と考えると、それはこの「理想」なのではないかと思う。

筋を通す、何かを貫くことによって、自分の自由や権利が侵害され、「迷惑をかけられる」ことが、現在の我々にとって、もっとも嫌悪するところになっている。だから、「意味」や「理想」を追求することは危険であり、悪なのだ。
http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20060206#p1 ぼうふら漂遊日記

 文脈を無視した強引な引用になるが、上記渋沢栄一の「これを要するに、我が正しきを他より曲げんとするもの、・・・、一面気永く時期の到来を待つ忍耐もなければならぬ。」という〈待つ〉という戦略も、また現在の我々には存しない。私が正義であると考えることが、「天」と私との直結によって保証されているのであれば、十年や二〇年待つことは十分可能であるはずである。
(2月7日朝追加)