朝高生との連帯のために
彼らの教科書を読んでみることにした。
朝鮮高級学校の「現代歴史教科書」第3巻がこのたび翻訳出版されました。
これで、3年間で習う歴史教科書のすべてが日本語となり、一般にも読めるようになったことになります。
この第3巻は、80年代から現代までの歴史について記されていますが、ここでも、まさに北朝鮮における教育そのままの記述と思われる、事実を全く隠蔽、もしくはゆがめたものとなっています。
(略)
繰り返して言いますが、朝鮮高等学校無償化賛成論、反対論、いずれも、識者、報道関係、そして政治家は、この教科書を実際に読んでから議論してほしいと思います。本書をご希望の方は、ファックス 0729−90−2887 星への歩み出版に申し込まれるか、もしくは私(三浦)あてに、メール miurakotarou@hotmail.com にお申し込みください(三浦)
「80年代から現代まで」って一体何が書いてあるのだろう。餓死しかなかったという印象だが。*1
でも3冊も買えないし。とりあえず第3巻だけ注文し、後は図書館に注文を出すことにしよう。いくらかな?
星への歩み出版ははてなキーワードがある。2号は2880円だな。
参考記事*2
では三浦さんにメールしてみよう。してみた。
122ページに
「2002年9月、朝日平壌宣言発表以後、日本当局は「拉致問題」を極大化し、反共和国、反総連、反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げることによって、日本社会には極端な民族排他主義的な雰囲気が作り出されていった」
と書かれているとのこと。まあ間違った記述ではない、とすることもできよう。わたしなどは「拉致問題」には一言も触れないという偏った態度を取っていたりする。
ずっと前から(買わないといけないかな、だいたい誰も買わないだろうこんな本・・・と)思っていたのだけれど、わたしだいたい教科書なんて嫌いだしなあ、嫌なものを無理して入手しても、と思って躊躇していた。
昨日、id:bogus-simotukareさんとid:kmizusawaさんからお返事をいただいた。言葉のさきっぽで言い争ってもしかたないので、一歩踏み込んだところで議論するためにも、この本を読もうとすることにした。
三浦小太郎さんの無償化反対論
繰り返しますが、自国の独裁者、しかも世襲の権力者をここまで礼賛し、事実を捏造し歪曲する教科書を使っている学校への公的支援を控えることが、「差別である」と断言できるのでしょうか?
(略)
また、マスコミの方々も、仮に無償化に賛成であれ、この教科書がこのままでいいのかをコメントしていただきたい。このような教科書が今後も使われることは、朝鮮学校の子供達にとって本当に幸せなことなのでしょうか?
http://hrnk.trycomp.net/booklist.php
*1:日本の高校では80年代はおろか戦後の事もあまり習わない(今はそうでもないのか)
*2:http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100424#p3 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100517#p3
bogus-simotukareさんへ
id:noharraさん、産経の記事擁護と誤解されかねないことは100字ブコメで書くべきではないでしょう。あなたが産経の記事を「怪文書じゃない」と擁護するなら話は別ですが
http://b.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100614#bookmark-22286106
「朝鮮総連関係者から入手した内部文書」を偽物だと根拠なく思っているのはあなたでは?
「現時点では「ガセじゃないの?」と言う疑問は撤回しません」というのは、偏見に基づく記事であるということに限りなく近い。
「産経の記事擁護かどうか?」が最終審級になってしまう思考方法がダメだと思います。
北朝鮮人民と総連大衆の人権を、北朝鮮国家は守ってこなかったし今後も期待できません。「差別反対」という美名において、自らの組織だけを守ろうとしている北朝鮮国家の企画にのせられてしまうべきでないのです。
ところで、
朝鮮学校無償化に反対すれば北朝鮮政府が倒れるんですか?。北朝鮮批判と無償化支持が両立しないというのはこの人の脳内現実に過ぎないと思う。
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100613/1276390789
「野原は朝鮮学校無償化に反対する」、とは言っていないはずです。
確かに「id:vanacoral= 収容所国家=金正日援護に加担する人たち!」というのは言い過ぎかもしれませんね。*1でも帰国事業から50年間、vanacoralさんを含むみなさんは、北朝鮮国内の人権侵害を知るための努力を(文庫本一冊買うという簡単な努力を)どれだけしてきたのですか。
id:vanacoralさんがアウシュヴィッツなみの巨大事件を無視しつづけてきたとすれば、一方である発言があった場合に、「収容所国家=金正日援護に加担する人たち!である」と判断されるのはしかたないことではないでしょうか?
id:vanacoralさんがいままで、北朝鮮国内の人権侵害について発言しているかどうかチェックしていないので、これは仮定の話です。
それに、「北朝鮮国内の人権侵害がアウシュヴィッツなみの巨大事件である」という認識は日本でも欧米でもまだ浸透していないようです。
ご本人は良心的左翼のつもりらしいので実に救いがたいと思う。まだネトウヨのレイシズムの方が差別の自覚があるだけマシではないだろうか。
差別者であると言われても??
展開は自分でもしてみた(http://d.hatena.ne.jp/noharra/20100606#p2)が、当然ながら納得はできない。
だから、何度も言うが「最終審級」をどこに置くかが問題なのだと思う。
レイシズムかどうか?は、イスラエル問題における「反ユダヤ主義かどうか?」と同じく、間違った「審級」になる場合が往々にしてある。
*1:いま訂正しました。
maumepalamさんの良心
北朝鮮社会にどんな問題があっても、それは隣国のこと。
朝鮮人が解決すれば良い。
http://h.hatena.ne.jp/maumepalam/9259270228579793666
百万人が餓死しようと隣国のこと。そう言い捨てる自己が冷酷であるとは考えることがない。ある平面において論理的瑕疵がないのだろう。
不思議な存在様式だと、私には思える。
朝鮮語の内部文書は7点、全90ページ
朝鮮学校をめぐり、北朝鮮の金正日総書記から下された「民族教育強化」の方針のもと、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から全国の学校幹部らに高校授業料無償化を獲得する運動を展開するよう指示が出されていたことが11日、朝鮮総連の内部文書から分かった。無償化適用を訴える学校側の運動まで金総書記の意向に直結している実態が浮き彫りになった。
内部文書は7点、全90ページで、朝鮮語で作成されている。北朝鮮の民主化に取り組むNPO「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)が11日、公開した。
文書のうち、朝鮮総連の許宗萬(ホ・ジョンマン)責任副議長が1月13日、全国の本部委員長らを前に報告した内容の「要旨」によると、許副議長は「敬愛する将軍様は今年を『民族教育を強化する年』として定めてくださり、決死の覚悟と不退転の意志で民族教育を固守・発展させることについて方針をくださった」と述べた。
この方針に従い、同日、常任委員会で示された非公開文書「『90日運動』を力強く繰り広げることについて」では、日本学校への児童・生徒の転出を防ぎ、新児童らを獲得するよう指示が出されるとともに、「『高等学校授業料無償化』施策が在日同胞たちにも必ず適用されるよう運動を行う」と記されている。
これより以前に作成された別の文書では「衆参文部科学委員会所属委員と日教組出身国会議員を対象化(20人以上)して要請運動を遂行する」と具体的方法も明示されていた。
また、1月13日の常任委で示された別の文書では、「学生の多様な慶祝行事を組織する」とした上で、「慶祝・朝鮮高級学生(高校生)中央英語雄弁大会」や「慶祝・高級学校サッカー大会」を開くことが示されている。高校生についても金総書記崇拝事業を行うために、動員が行われていることを示している。
RENK代表の李英和関西大教授は「朝鮮学校は朝鮮労働党や朝鮮総連の支配下にある」として無償化の対象としないよう訴えた。
ソース:産経新聞 2010.3.12 01:18:sankei.jp.msn.com
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100312/edc1003120120001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100312/edc1003120120001-n2.htm
産経新聞というだけで捏造を疑うのは、いかがなものか?
RENK対朝鮮総連、については10年以上の歴史がある。
(RENKのHPなくなっているなあ。)
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20090523#p3 でも紹介したこのビデオについても、朝鮮総連は「捏造」と言っていたはずだ。
今回の紙片を、根拠なく「捏造」とすることは、このビデオ(10年以上前のものなので評価は定まっている。捏造ではない。)についての論争で、総連に加担することに近いポジションになる。
中国人権派弁護士に対する支援と連帯を考える集い
http://gikyoudai.exblog.jp/13430060/ より
東京と大阪で、下記の集会があります。
1 日時:東京会場は、6月18日(金)午後6時半〜9時
大阪会場は、6月25日(金)、午後6時半〜9時
2 場所:東京会場は、文京区民センター2A会議室(文京区本郷4-15-14) http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kumin_shisetsu_kumincenter.html
大阪会場は、大阪弁護士会館904号室(大阪市北区天満1-12-5) http://www.osakaben.or.jp/web/02_access/index.php3
3 内容:
問題提起1
人権派弁護士はどういう活動をしているのか、何を考えているのか(麻生晴一郎、ジャーナリスト、光文社新書『反日、暴動、バブル』ISBN:9784334035242 の著者)
問題提起2 人権派弁護士に対する支援と連帯は何故必要か河内謙策、弁護士)
その後、質疑と討論
4 参加費:無料(カンパをお願いいたします)
河内謙策、
保田・河内法律事務所
以下は河内先生によるあいさつ文です。
(転送・転載は自由です)
中国には約10万人の弁護士がいると言われていますが、2003年ごろから、農民の土地とりあげ、都市住民の立ち退き、宗教者に対する迫害、市民の人権擁護等のために活躍する弁護士達の集団=人権派弁護士の活躍が目立つようになりました。これに対し、中国政府は人権派弁護士にたいする迫害・抑圧を開始し、たとえば、法輪功の事件を担当した高智晟弁護士は行方不明になっていますし、家屋の強制立ち退き等の事件を担当した郭国汀弁護士はカナダに追放されました。最近では、中国では弁護士自治が確立していないことを利用した人権派弁護士の弁護士資格剥奪事件が大きな問題になっています。
中国の人権派弁護士に対する迫害と抑圧に対しては、アムネスティインターナショナルなどにより国際的な抗議行動が開始されています。私は、中国の人権派弁護士に対する迫害と抑圧をやめさせることができるかどうかは日本の将来にも関わってくる大問題であると思います。日本では、この問題がほとんど知られていないので、麻生晴一郎と河内が中国で人権派弁護士と接触・会見してきました。この報告をさせていただき、日本の法律家・市民が何をすべきか一緒に考えたい、と思います。
http://gikyoudai.exblog.jp/13430060/