松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

野宿者を支援する5人の不当逮捕

抗 議 声 明

 昨日午前6時ごろ、私たちの仲間が4名、大阪府警により令状逮捕され、さらに午後9時ごろ、1名が逮捕されました。
 釜ヶ崎地域合同労組の稲垣さん、西成公園に住む二人、西成公園よろず相談所の仲間、釜ヶ崎トロールの会の仲間一人です。4名についての被疑事実は2件の「威力業務妨害」と「暴力行為等処罰に関する法律違反」。釜パトの1名についてはまだ詳細はわかっていません。

 私たちは即日、野宿者運動団体、支援団体、共闘してきた労働組合などで集まって話し合い、「9・27弾圧救援会」を立ち上げました。救援会では今回の弾圧を「西成公園などでの強制排除を織り込んだ、計画的な運動つぶし」とみています。
 私たちは、人間としての尊厳を守り「生き抜く」ための闘いとして貧困と排除と抗し闘ってきた野宿の仲間たちと、これからも一緒に闘い続けるという決意を強くしています。そして、あからさまな運動つぶしによってその非人間性をさらけだした大阪市大阪府警をけっして許さず、5名の仲間の奪還と運動の前進を勝ち取りたいと思います。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/381be46f04fe0b0101250ecf15fee849
薔薇、または陽だまりの猫:野宿者支援に対する弾圧--大阪で5人逮捕、抗議の行動を

南京中虐殺説?

9/18 にrajimania氏からコメントをいただいたのに、応答できないでいた。
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20050724

rajimania
『 「日本語の用法についての議論は何の意味もない』というのは誤りだ。「日本語の用法についての議論は何の意味もない」のであれば、南京学会の人が過去何十年も意味もない議論をしてきたことになる。野原さんは、南京事件における虐殺数が一万人でも、20万人でも大したことではないと考えているようだが、それは違う。大したことではないなら、中国が年々虐殺数を増やし、南京大虐殺記念館まで建てるわけがない。

 中国は1980年代には南京事件における虐殺数は5万人程度としていたが、90年代には19万人程度と訂正。その後21世紀になって、30万人に訂正。多くの外国の支持を得て、大虐殺記念館が建った。そして中国は、南京事件や、靖国問題外交カードとして使い、日本が中国に対するODAを中止できにくくしている。

 つまり私が言いたいのは、日本の国益の点だ。例えば「南京事件における虐殺数は二万人に過ぎない」と中国に認めさせることができたなら、大虐殺記念館を閉鎖に追い込むことができ、日本が外交上有利な立場に立つことができる。

 そして「南京事件の死傷者が何人でも、それは小さな問題」という立場は、日本の国益を失いかねない。

 もちろん国益が全てではない。過去にやったことの反省は、きちんと行なわなければならない。だが、それと同時に、日本の国益も無視してはならないのであって、中国が我々の血税を、必要以上に吸い上げることには歯止めをかけなければならない。

 日本の国益を追求することと、過去の皇軍の蛮行を糾弾することとは、決して相反するものではなく、両立可能なものだ。』

(野原からの応答)
「(1)野原さんは、南京事件における虐殺数が一万人でも、20万人でも大したことではないと考えている」
そうではありません。
「(2)そして中国は、南京事件や、靖国問題外交カードとして使い、」この認識は間違っていると思います。
 「過去の不幸な歴史」(いわゆる日中戦争)をどう捉えるのかについての最低限の共通了解をまず確立することが、中国との関係を成立させるための前提条件になります。
「(3)つまり私が言いたいのは、日本の国益の点だ。」
自らの「日本は悪くなかった」というナルシズムを守るために、この「最低限の共通了解」を破り靖国神社公式参拝を強行したのが小泉首相です。国益を損なったと言えます。
「(4)例えば「南京事件における虐殺数は二万人に過ぎない」と中国に認めさせることができたなら、大虐殺記念館を閉鎖に追い込むことができ、日本が外交上有利な立場に立つことができる。」
大虐殺記念館を閉鎖に追い込むためには、大虐殺がなかったという立証が必要です。「虐殺数は二万人に過ぎない」ことが立証できても「大虐殺がなかった」ことにはなりません。「千万人を越える」という中国側の死者の象徴として大虐殺記念が必要であるわけですから。
(5)「南京事件における虐殺数は二万人に過ぎない」という立証が可能だと考えますか? わたしは不勉強ですが二〇万人以上じゃないかと思いますが。
「(6) 日本の国益を追求することと、過去の皇軍の蛮行を糾弾することとは、決して相反するものではなく、両立可能なものだ。」
この文章には賛成です。

「国益を基準にして考えること」の危険性(10/1記)

下でkechackさんからコメントいただいた。その時に書いたがkechackさんの問題意識とは関係ないので分離して上に上げます。
また一方では、kechackさんの議論とは別に、次のようにいうことも出来ます。これがちょっと気に掛かったので書いてみます。
国益」を基準にして考えること自体、大きく間違うことがある、と。
つまり満州事変以後の日本の外交・軍事においては、帝国主義的常識を前提とした上で意見や路線の対立があり「国益」論があった。その場合、前提となる常識を覆さないかぎり、結局の所、なんらかのカタストロフに至るしか無かったのではないか。仮にそうだとすれば、満州事変以後の日本でいかに真摯に国益を求める探求をしようがそれは結局空しいものでしかなかったことになる。
そしてこれは過去のことではない。「米国によるイラク戦争〜占領は結局の所悪である」これは明らかであると思われる。
日本の国益アイデンティティに致命的な影響を及ぼすわけでないイラク問題で冷静な判断ができないような政治家やブロガーは、「国益」という言葉を使う権利がないと思う。

夏淑琴さん名誉毀損訴訟

ちょっとこれについてだけメモ。

『 ところで夏さんの裁判、判決はいつ頃に?向こうの弁護人には、やっぱ稲田朋美がいるの?』

夏淑琴さん名誉毀損訴訟について、わたしはよく知らないのですが、例えば下記をみれば概要がわかるようです。
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/kashukukinsapio.html 夏淑琴さん事件 SAPIO
http://www.geocities.jp/yu77799/higasinakano111.html 夏琴淑さん事件
rajimaniaさんはたぶん上記はご存じでしょうが、他の読者のためurlを書いておきます。
裁判の次回期日については下記ブログでは次の通り。

反論書面の提出については「福岡に戻ってどうのこうの・・・」と駄々を捏ね、10月13日に提出ということになった。(裁判長が「FAXもあるし、メールもあるのに・・・」とつぶやいていたのを俺は聞き逃さなかったぜw)これに対して原告側は11月13日に反論を提出するとのこと。
そして次回口頭弁論は12月8日、その次は来年1月9日、同じ法廷で行うことになった。
http://himadesu.seesaa.net/article/24267505.html
不条理日記: 9月22日夏淑琴さん名誉毀損訴訟第2回口頭弁論、及び裁判所前での心暖まる交流w

 判決はまだまだのようですね。
弁護人に稲田朋美がいるのかどうか、分かりません。東中野側は全くやる気がないみたいなのでいないのでは?

rajimaniaさんの文章

 全くの偏見だ。私はネット右翼ではない。アマゾンホームページの、私の全レビューを見てごらん。東中野修道小林よしのりには批判的だから。

 rajimaniaさんをネット右翼と同一視するかのような文章はまずかったですね。失礼しました。
amazonでのrajimaniaさんの全レビューは下記からみれるだろう。参考までにurlを掲げておきます。
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A32WJJXNP9QG9B/ref=cm_pdp_reviews_see_all/250-2654352-9811421
Amazon.co.jp: rajimaniaさんのプロフィール: レビュー