松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

田あるによって生命育つ

『Doing 思想史』 テツオナジタというのは、変な題だし、余り読まれなかった本(2008年みすずが翻訳刊行)かもしれない気がする。今の私の問題意識に響くものがあって、感銘を受けた。 18-19世紀の日本人の形而上感覚・気一元論が、例えば山中の芽生えのエロ…

首都占領は恋愛のチャンス

廉想渉(ヨムサンソプ)の『驟雨』は面白い小説だ。1950年に書かれたとは思えない、とてもモダンな感じ。白川豊による翻訳が出たのが、2019年、21世紀に書かれたと言われてもだまされてしまうだろう。 「フロントグラスをザーザーと容赦なく叩きつける大粒の…