松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2007-07-22から1日間の記事一覧

「同情」への警戒

どちらにしても、このとき、問題になってくるのは「他者へのアテンションというときしばしば連想されがちな同情・共感の姿勢」であるのだが、この「憐れみ pity」あるいは「同情 compassion」を、アーレントは「政治的には危険なものとみなす」のである。 ア…

アゴーンから自己否定(自己の存在様式の交換)へ

今日のアゴーン主義者たちは、アレントがニーチェのアゴーン主義的理想を政治に適用したことに拍手喝采を送っている。しかし彼らは、ジェンダー、人種、階級に基づく具体性を考慮したうえで自己を議論に持ち込むべきだと主張する。もしそれを怠るならば、純…