松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2003-12-29から1日間の記事一覧

生命

長谷川訳のヘーゲルをちょっと引用してみよう。 まわりの生命界から栄養を奪いとって自己を保存し、自己統一の感情に浸る個体は、この行為によって、自分の自立の根拠たる他との対立を克服する。自己統一を自覚することが、まさしく、他との区別を流動化する…

食欲

われわれが食物に面し、それをとって食べるさい、食物が自我に対立し自我から独立して絶対におかすべからざる他者性をもつと信ずるとすれば、とって食い自己化し得ないが、他者にちがいないとしても、自我に対立するだけの力をもたず、無力であると自我で確…

他者

他者といっても自己と全然別のものではなく、本質的には自己と同じものなのです。*1 『精神現象学』は面白くないこともないのだが、読むのに時間がひどく掛かるのが困りもの。長谷川宏訳作品社(isbn4-87893-294-5)で、読んでます。なんとか読了したい!す…