萌えキャラ「碧志摩メグ」に対する感じ方
表記の問題について、貴市観光戦略室は
「「大口市長にも確認したが、企画は続行していきたい。公認撤回やポスターなどの撤去も考えていない。今後のPR活動については今回の指摘を考慮しながら進めたいが、『女性蔑視』などはあくまで個人的な感じ方の問題だ」として、申し入れに応じない方針を示した。」
と報じられています。
この「個人的な感じ方の問題だ」という市役所の判断についての、意見を申し上げます。(なお、私は市外居住者です。)
市役所として決定したポスターの画像が、「エロあるいは萌え」の要素が強すぎて市役所のものとして不適切かどうか?という問題だろうと思います。
一見したところ女性の胸の線を不必要に強調した「エロ」を志向したもので、市役所が提供する画像としてはふさわしくないものと考えます。
そのような少なくない人の意見に対して「あくまで個人的な感じ方の問題だ」として、無視しうると考えた市役所の態度に私は疑問を感じました。イスラム教徒の例を出すまでもなく、身体の露出、強調の度合いをどこまで許容するかは確かに文化的な差異が大きく、普遍的な正解はあり得ないでしょう。
そして、現代日本社会の一部には確かに「(往々にしてロリコン的傾向をともなう)ある種類の「エロ」」をカジュアルに消費する文化が存在します。しかしそうした文化伝統が、例えば市役所のポスターにふさわしいかどうか、についてこれまでパブリックな議論は少なかったと思います。それは、一部の(あるいは多くの)男性が考えるように、普通だとして社会で許容された文化になったわけではありません。そう考えていない人の方が多いはずです。
であるにも関わらず、「個人的な感じ方の問題だ」として切り捨てることが可能であると考えた市の姿勢に私は、大きな疑問を感じました。