松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

安倍首相の憲法99条違反を見逃せば、

日本は民主主義国家ではない、という状態になる。


おはようございます。今朝も良い朝です。


5月15日、安倍首相は官邸で集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更を検討すると表明した。平和と民主主義を高くあるいは低く掲げた、日本の戦後が終わった日。去年12.16に秘密保護法が通っているので「ファシズム」の時代に入ったと考えてよい。


ある方が、小田実の言葉をツイートしておられた。

「戦争を知らない人は、戦争に向かっていくときは街に軍歌が鳴り響き、みんなが日本の勝利をひたすら祈っているような異常な状況になると思っているらしい。でも私の経験では、ありふれた日常の中で進行し、戦争へと突入していった」--


時代の転換点を感じながら、何もできない無力感。
そう書き付けることも陳腐でしかないので、何かできることを必死で探そう。


憲法九十九条

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

九十七条

この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

九十八条

この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
(「2」省略)


戦後最大の論争点は、憲法9条の「改正」の是非だった。その論点について、憲法96条の手続きによらず、閣議決定によって「改正」しようとするのが、今回の「集団自衛権」についての解釈改憲、の策謀である。これを推進している安倍首相は99条違反として失職させるべきである。

アフガニスタンでのボランティアの命

 今、活動拠点のアフガニスタン東部のジャララバードには私以外、外国人はいません。大勢いた欧米の人々は逃げ出しました。米同時多発テロの後、米国を中心とする多国籍軍集団的自衛権を行使し、軍服を着た人々がやって来てから、軍事行動に対する報復が激しくなり、国内の治安は過去最悪の状況です。
 アフガニスタン人は多くの命を奪った米国を憎んでいます。日本が米国に加担することになれば、私はここで命を失いかねません。
 安倍首相は記者会見で「(現状では)海外で活躍するボランティアが襲われても、自衛隊は彼らを救うことはできない」と言ったそうですが、全く逆です。
命を守るどころか、かえって危険です。私は逃げます。
https://twitter.com/hagetakashi65/status/467208251008749570 に添付された西日本新聞記事より。

米国に加担することは、米軍に敵対する人の標的になることを意味する。
危険地帯で苦労している人の不安と全く無縁な場所で、彼らが口実にする在外邦人の命を守るというリアリズムとはまったく無関係なところに「国益なるもの」があり、安倍首相がそのためにだけ行動していることは明らかである。


安保法制懇の報告書全文はこちらにある。(1)から(5)でけっこう長い。読んでみよう。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201405/0006962087.shtml