松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

18000人の海兵隊というのはまっかな嘘

 ◇在沖海兵隊「1万8000人」、米軍幹部「日本が言った数字」

 「在沖縄海兵隊は定数1万8000人という数字の根拠は何か」。4月5日、沖縄県北谷町など4市町村にまたがるキャンプ瑞慶覧。沖縄等米軍基地問題議員懇談会会長の川内博史衆院議員が、在沖米軍トップのロブリング4軍調整官に尋ねた。「1万8000人」とは、現行計画でグアムに移転する「約8000人」に、政府が移転後に残るとしている「定数1万人」を足した数字だ。沖縄県の調べでは在沖海兵隊は1万2400人(08年9月末時点)。さらに北沢俊美防衛相が2月に「イラクアフガニスタンに行っているので実数は4000〜5000人」と述べるなど、数字の根拠があいまいなことへの追及だった。

 「1万8000人は守屋(武昌元防衛事務次官)が出してきた数字だ。そのまま信じるわけにいかない」と畳み掛ける川内氏に、ロブリング氏は「I agree(その通り)」と同意しながらも答えられず、「部下に答えさせる」と退席。代わった在沖縄米海兵隊外交政策部(G5)のエルドリッジ次長は「それは日本政府が言った数字だ。私たちの責任ではない」と言い放った。

 政府は2日に閣議決定された答弁書で「1万8000人」を「06年5月の日米合意に至る協議の中で米側から説明を受けた」としたが、エルドリッジ氏の発言はこれを真っ向から否定するものだった。川内氏は「1万8000人にまったく根拠がないと米側が認めた」と語る。

 「『定数1万人』は普天間代替施設を建設するための大義名分だ」。普天間を抱える宜野湾市伊波洋一市長は指摘する。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100408ddm002010052000c.html

協定では、沖縄から8,000人の海兵隊員と9,000人の家族がグアムに移転するとなっています。

しかし、沖縄の新聞に「グアム移転 人数の『怪』」という記事が掲載されました(『沖縄タイムス』06/5/17)。

その記事によると、日本政府は沖縄に駐留する海兵隊の人数が18,000人で、8,000人が削減されたら10,000人が残るとしています。しかし、在日米軍司令部は新聞社の問い合わせに海兵隊の実数は12,500人としています。沖縄に10,000人の海兵隊を残すということは、実際の削減数は 2,500人にすぎないことになります。日本政府が提示する海兵隊の実数は矛盾しています。
http://www.awcjapan.org/data/okinawa/okinawa090223.htm