松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

米1kg1,000ウォン台では生きていけない!

平壌は12月上旬の配給に続き、1月にも同じ分量が配給された。会寧市では、1月の配給にトウモロコシが供給された。この2都市を除いた他の地域では、食糧供給がない。これに他の地域の住民らは、「国家で配給米だけでも解放してくれたとすれば、すべての価格は安定するはずなのに」と、物価暴騰がとにかく緩和されてこそどうにか暮らすことができると語る。無償配給をくれというのではなく、1kg当たり300ウォンを軽く越え、1,000ウォン台まで上がった米の価格では到底食糧を求めることはできないため、市中に米を解放して物価を下げてくれということだ。住民たちは、米の値段が1kg当たり100ウォン台を上下する時には、せめて1kg当り70ウォンまでで売ってくれれば一息つけると言っていた。 今ではこのような声まですっかりなくなった。そのため、国政供給価格である44ウォンは最初から夢でも見ることはできない。住民らは、どこでもいいから米が解放されたら良いと望んでいる。
[Good Friends 328号(1/26配信)]
North Korea Today −食糧消息−  ◆第13号(2010年 2月15日)
http://archive.mag2.com/0000281737/index.html

党幹部には酒1本と肉1キロ

 ただ、北朝鮮では昨年のデノミ(通貨呼称単位の変更)実施後、経済が混乱しており、深刻な食料難で餓死者が出ているとの情報もある。韓国のニュースサイト「デーリーNK」は北朝鮮消息筋の話として、総書記誕生日に住民へ提供される特別配給も今年は貧弱で地域差も生じていると伝えた。
 同サイトによると、咸鏡北道の茂山では特別配給として、党幹部や軍人には酒1本と肉1キロが配られたが、一般の人には酒が1本も出なかった。両江道ではトウモロコシと米を混ぜたものが4日分配給されただけで、住民は嘆いているという。(2010/02/16-20:32)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201002/2010021600738&rel=j&g=int