松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

『鉄の壁の道義性』

「さまよえる人々に故郷をつくるために、広大な領土を持つ民族から一片の土地を徴用することは正義の行為であり、もし土地を持つ民族がそれを割譲することを望まないなら(そしてこれは全く自然なことだが)それは強制されねばならない。神聖な真実は、その実現に力の行使が必要だからという理由で神聖な真実でなくなるわけではない。これがアラブ人の反対に対する我々の立場の土台である。そして我々は彼らが合意について話し合う用意ができた時に初めて合意について語るだろう。」(同、98ページ)
http://angel.ap.teacup.com/unspiritualized/258.html

「2002年よりリクードが建設を始めたパレスチナ人居住区を取り囲む「壁」。森は、この最終的な全長は700キロにおよぶという「壁」建設に、1920年代にさかのぼる修正シオニズムの思想が反映されていると見る。」で、80年前のシオニスト、ジャボディンスキーの1923年の論文『鉄の壁』からの引用が上記だ。
で80年後に、イスラエル国家という名前の国家はこの壁を実現化してしまうわけですね。
「そして我々は彼らが合意について話し合う用意ができた時に初めて合意について語るだろう。」とは、すべてを明け渡すことへの合意ですね。馬鹿馬鹿しい政策ですが、数百万パレスチナ人にとってはどうしようもない日常であるようです。
(2/25 しつこく追記)