松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

ユダヤ人国家を作るよりも、平和な共同生活についてアラブ人の同意を得る方が

●ちなみに、ユダヤ人科学者アルベルト・アインシュタインも、1938年に次のような発言をしている。

「私の意見では、ユダヤ人国家を作るよりも、平和な共同生活についてアラブ人の同意を得る方が、道理にかなっている。……私がユダヤ教の本質的な特性として理解する良識は、控え目にみても、国境や、武器や、世俗的政権の計画を持つ国家という概念とは相容れない。私は、国家の発展の論理によって、仲間内の狭い国家主義によってユダヤ教が内的に受ける被害を恐れる。

我々は、マカベア(紀元前2世紀のユダヤ教徒による王朝)時代のユダヤ教徒とは同じではない。再び政治的な概念としての国民に復帰することは、我々の預言者の創意の賜物である共同体の精神的環境から離れるのと同じことである。」 (『わが時代のユダヤ教の堕落』)
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hd/a6fhd100.html#01


 この「シオニズムを批判するユダヤ人たち」というサイトによって、パレスチナ人を殺すか奴隷化するか以外に共存の道を知らないかのような現在のシオニスト国家イスラエルの恥ずべき堕落を、激しく糾弾するユダヤ人たちが、たくさんいることを知ることができる。
 反イスラエル反ユダヤ主義というシオニストのマンネリだがそれなりに有効な反撃に対しては、このような知識を得ることが有効。

ところで、現在、ユダヤ人の国イスラエルならいざ知らず、世界にイーディッシュ語(アシュケナジーユダヤ人の使用言語)を公用語として認めている国がある。しかも、この国は日本からもかなり近い、といえば人は驚くであろうか。

旧ソ連の「ビロビジャン共和国」はそのような国だ。(同上)

「1995年現在の州人口は21万2000人。そのうちユダヤ人は7000人以下しかいないという。」ということでそれほど多くはない。ただイーディッシュ語(アシュケナジーユダヤ人の使用言語)を公用語として認めている国が存在する、ハバロフスクの近くに、という話は初めて知ったので驚いた。*1ちなみにイーディッシュ語およびその文化はイスラエルでは基本的に抑圧されているらしい。

*1:虹色のトロツキー」には出てきましたか?