松下昇への接近

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内部告発の手紙をコピーし渡す

内部告発の手紙をコピーし渡す
2008/12/02(火)
県職員が北つくば農協側に
 北つくば農協(筑西市)の元監事(60)が昨年八月に県知事あてに郵送した同農協幹部による不正融資などを訴える内部告発の手紙のコピーを、県の担当者が農協側に渡していたことが一日、分かった。県は同日、「あってはならないこと。弁解の余地はない」と元監事に謝罪した。

 県の説明では、手紙は秘書課で開封され、農協に関する内容だったため、農業経済課に回された。同課の職員は昨年九月、別件で同課を訪ねてきた北つくば農協職員二人に対し、手紙に書かれた内容を確認する際、求められ書面と封書のコピーを渡してしまったという。封書には元監事の実名や住所が書かれていた。
 今年五月、同農協の理事会に資料として配布され発覚した。
 手紙に書かれた告発は、一九九三年に農協が二社へ融資した約三億円の一部が、農協幹部に渡ったという内容。この融資をめぐっては同農協の現職理事らが今年二月、背任容疑などで県警に告発書類を提出したが、県警は受理していない。
 元監事の手紙は不正融資の実情を知事に訴え、県による再調査を求める内容だった。http://www.ibaraki-np.co.jp/47news/20081202_03.htm

 茨城県は、書類が農協に関する内容である場合担当課に回す、という処理をした。どこの地方自治体でも同じことをするだろう。ところが、担当課は大なり小なり担当民間組織と密接な関係にありクリティカルな批判はできない構造になっている。
内部告発や不服申し立ては独立した機関に回るようにすべきだろう。