松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

「イチビリ」説はひとまず撤回

kibashiriさんのところに、html(エクセルに貼り付けられる)形式で各都道府県の平均点数データがあったのでみてみました。去年のデータですが、
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20071026/1193363601
小学校、中学校、国語、算数(数学)にそれぞれA,Bがあります。
Aを4種類足してソートしてみると大阪府は下から4番めです。兵庫28位、京都34位。*1
Bを4種類足してソートしてみると大阪府は下から3番めです。兵庫17位、京都36位。


Aは基礎知識、Bは応用力で平均点はBの方が60点ほど低い。そこでAとBの差を見てみた。差だけだと合計点が大きい方が大きくなるので、(A−B)/(A+B)を出してソートしてみた。(差は小さい方が良いのでこれだけ降順でやった)
大阪府は2番めです。兵庫13位、京都32位。
ちなみに、東京は上から順に、24、38、41位です。


Bの点数が高いのにAはまじめにやらずにボロボロの点数という子がいたことを根拠に「イチビリ」説を立てたのですが、この表からは大阪にも兵庫にもそういう子はすくない、むしろ東京にはいたかもしれないという結果になります。
Bの点数が高いのにAはまじめにやらずにボロボロの点数という場合に、この子はまじめにテストを受けていないなとハネてしまう可能性もありますが、そうでないとすると、「イチビリ」説を維持するのは難しいみたいです。


http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/04/s0420-7c.html
こちらに地域別保護率の比較という表があります。(平成15年度)
保護率(α)の3倍の割合の子供は、本当はその点数の1.2倍の点を取る能力があったはずだという奇妙な仮説を立ててみましょう。
3α*1.2+(1−3α)*1 を掛ける*2
そうするとようやく大阪府は19位になります。兵庫35位、京都46位、東京43位。

*1:すべて下から、つまり数は多い方が良い

*2:(α*0.006+1)を掛ける