松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

労働祭のひる

労働祭のひるゆきずりに少年が視つめをり赤く涸れし噴水
塚本邦雄

少年がどんな少年か書いていないのだが、おそらく子守や下男のごとき(労働する)少年。労働はするが労働者の範囲には入れない少年。彼のまなざしはあこがれ6分、不信4分か。(これはたぶん1950年代の作品なのでその時期のメーデー