松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

撃たれカメラを右手に持ったまま倒れた。

 長井さんは極めて至近距離から「狙い撃ち」されていた。ミャンマー政府は当初、長井さんについて「流れ弾に当たって死亡した」と説明。しかし銃弾は右胸下部から心臓を貫通し、背中の左上部に抜けていた。遺体を確認したミャンマー日本大使館も「銃創が至近距離から撃たれたものに見えた」としている。

 数十メートル離れた場所から事件を目撃していたという親族から話を聞いたミャンマー人男性によると、長井さんは現地時間27日午後(日本時間同)、ミャンマー最大の都市ヤンゴンのスーレ・パゴダ(仏塔)付近でのデモを取材。デモ隊に「解散しろ」と警告する治安部隊の前面からカメラで撮影していた。外国人記者とみられる数人と一緒だったという。

 長井さんらが、警告後の威嚇射撃を撮影しようと治安部隊の正面に出たところ、突然乱射が始まった。長井さんは至近距離から撃たれカメラを右手に持ったまま倒れた。ほかの外国人記者数人も同時に撃たれ、腕などを負傷したようだという。デモ制圧後は、治安部隊の放水車が現場の血を洗い流していたという。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070929-OHT1T00082.htm

 上の写真右部で倒れているのが長井さんらしい。写真を見たときこの人はまだ生きているみたいなので、すぐ右上にいる草履を履いた兵士がこの直後に殺したのかと思っていた。それは誤解のようだ。
 上の文章からは、「撃たれ カメラを右手に持ったまま倒れた」その直後(おそらくまだ生きていて)両手が地面に落ちきっていない時、この写真が取られた、のだという説明ができる。そしてしばらくしてその銃弾のせいで死亡したと。(9/30記)