松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

ミャンマー(ビルマ)の良い公務員

ミャンマーエアウェイズ(MA)】
12日。ミャンマーエアウェイズでミチナへ。ミチナへはミャンマーエアウェイズしか飛んでいない。空港のチェックインはスムーズ。チャイントーン空港より簡単で、荷物を開ける検査はない。X線のみ。ミャンマーエアウェイズはとっても良い飛行機だ。座席指定がない。自由席。みんな思い思いに座る。座席は廃車になった観光バスよりさらにぼろい感じ。飛んでいる間に食事用テーブルが留めがはずれて落ちてくる。英語アナウンスはない(ヤンゴン路線はある)。一応ジェット機でエアマンダレーの国際線より機体は大きい。その飛行機はヤンゴンから来て、マンダレーで客を入れ替えてミチナに向かう。ヤンゴンからマンダレーまでの客が食べた弁当の屑が、椅子の前のポケットに入ったまま。
ロンプラはこのミャンマーエアウェイズをキチガイのようにたたきまくっている。その理由は、「悪い」政府の経営する国営航空だからというもの。ミャンマーエアウェイズを使うと「悪い」政府にカネが入るからよくない、という小学校のクラス委員的な立派な理由である。その裏には、ミャンマーエアウェイズは、「ツーリスト」(=白人)の方を向いていない、媚びてくれない(「フレンドリー」でない)、というのもあるのだろう。
しかし私は、ミャンマーエアウェイズは、少なくともタイ航空(TG)なんかよりはずっと立派な航空会社だと考える。MAはミャンマーの辺鄙な町にも飛んでおり、ミャンマー国民の重要な足になっている。乗客はほとんどミャンマー人で、大きな荷物を客席に持ち込む人もいる。大きな竹篭に入った行商用らしき品々など。スチュアーデスは無愛想だがよく見ている。困っている人がいると表情も変えず手を差し伸べる。赤ん坊を連れた客が入ってくると、混んでいる客席のなかで子供を寝かせられるような席を見つけてやる。
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