2007-08-03 パノプティコンを遠く離れて 師の曰く、われ人の身のうちに、至徳要道*1といえる天下無双の霊宝あり。このたからを用いて、心にまもり身におこなふを要領とするなり。 中江藤樹 『翁問答』冒頭 およそ江戸時代の教育者*2のうち誰一人として、明治以降のようなあの武張ったパノプティコンによる「教育」なんてものを想像した人はいなかっただろう。ましてやその極致としての「日の丸・君が代の強制」なんてものを。 *1:至高の徳、要の道 *2:当時の世界で最も教育者が多かった国はたぶん日本