松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

パノプティコンを遠く離れて

師の曰く、われ人の身のうちに、至徳要道*1といえる天下無双の霊宝あり。このたからを用いて、心にまもり身におこなふを要領とするなり。
中江藤樹 『翁問答』冒頭

 およそ江戸時代の教育者*2のうち誰一人として、明治以降のようなあの武張ったパノプティコンによる「教育」なんてものを想像した人はいなかっただろう。ましてやその極致としての「日の丸・君が代の強制」なんてものを。

*1:至高の徳、要の道

*2:当時の世界で最も教育者が多かった国はたぶん日本