松下昇への接近

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従軍慰安婦をめぐる30のウソにどう反論するか

http://blog.so-net.ne.jp/furuido/2007-03-20-1
So-net blog:試稿錯誤:『従軍慰安婦をめぐる30のウソと真実』 
上記サイトに大月書店 吉見義明・川田文子編著 1997年、98頁、900円+税 というこの本の解説が載っていた。


彼らが堂々と詭弁を論じたててくるとき、どう対応するのがベターかはなかなか難しい問題ですね。
普通の議論の仕方ではこうしか考えられないと示すことはできます。
(わたしたちが「中道右派」さんとの間に展開している議論も、論理的にはおそらくこの本にすでに書いていること、に過ぎないでしょう。であれば、「中道右派」さんとの議論をこのブログの読者にいま提示することの価値は何か?)
議論をその根拠から脱構築するためには、まずそのtemplate(定型書式)の組み立て方を研究しなければなりません。そのためにも、この本の目次を上記サイトから引用します。

■ I 日本軍と慰安所
01 ”従軍”ということばは、軍属という身分を示すものだ。だから”従軍慰安婦”という用語を教科書にのせるのは、まちがいだ

02 軍と慰安所の関係は、たとえていえば、文部省とその庁舎内にある食堂と同じだ。だから、慰安所の運営に批判されるようなことがあったとしても、その責任は軍にはない。

03 いまだってソープランドひとつつくる許可を得るにも警察や保健所など公共機関は関与している。慰安所だって軍が関与しているのは当然じゃないか

04 軍がかかわっていたといっても、慰安所を直接経営していたのは、軍ではない。軍の関与はすべて”よい関与”であって、なんの責任もない

05 慰安婦集めや、慰安婦経営にかかわった業者の多くは朝鮮人だった。責任を問うなら、朝鮮人業者を追及したらどうか

■ II 「慰安婦」の徴募
06 軍や警察は、業者があちこちで違法な慰安婦集めをしないように、指導していた。その証拠が、1938年3月4日の陸軍省副官通牒や同年2月23日の内務省警保局長通牒だ

07 強制連行によって慰安婦を集めたケースはない

08 吉田清治さんの本での告白が強制連行の証拠とされてきたが、現地でのその後の調査で、この告白はウソだと証明された

09 日本人慰安婦のなかには、もともと日本国内で売春婦(芸妓、娼妓、酌婦など)だった者が多いという。朝鮮人・中国人など他国・他地域から集められた慰安婦もそれと同じだ

10 慰安婦が10万人もいたというけれど、そんなに多くなかった。だから名乗りでている人数も少ない

■ III 慰安所の実態
11 日本軍兵士と慰安婦の関係は、当時の売春婦と客に似たようなもので、加害とか被害とかいうほど悪いものではなかった

12 慰安婦にはかなり自由があった。休みの日には買い物にでかけたりもできたのだから、それほど悲惨な目にあったわけではない

13 慰安婦は、個室のある大きな家に住んでおり、前線にしては優雅とも見える生活に満足していた

14 太平洋戦争で生じた200万人に近い戦死者の約7割が広義の”餓死”だったとされる。慰安婦より悲惨だったのが、激戦場の下級兵士だった

■ IV 戦争と性暴力
15 慰安所をもっていたのは、日本軍だけではない。どこの軍隊にも慰安所と同じようなものがあった

16 アメリカ軍も占領軍のための慰安所設置を日本政府に命令した

17 慰安所のおかげで、戦地にいる兵士のすさんだ気持ちはやわらげられた。だから、こういう施設はどうしても必要だった

18 戦争にレイプはつきものだ。それを防ぐために慰安所があった

■ V 軍慰安所公娼制
19 当時の日本では、法律で公証制度が認められていたのだから、慰安婦も公娼(娼妓)と同じだ

20 慰安婦は通常の商行為をしていただけだ。しかも、ふつうの兵士の100倍もの収入があった

■ VI 歴史教育と「慰安婦」問題
21 97年度から採用される中学校の7つの教科書が”慰安婦が強制連行された”などと書いているのは事実に反する

22 中学生に従軍慰安婦問題を教えるのは早すぎる

23 こんな問題を子どもに教えようとするのは自虐的な考えで、日本人としての誇りを失わせることになる

■ VII 「慰安婦」問題と過去の克服
24 被害を受けたという人たちの証言にはまちがいもあって信用できない。補償金ほしさの自称”慰安婦”もいる

25 いわれるような被害を受けていたとしたら、どうして戦争の終わった後すぐ訴えなかったのか

26 男女同権などといういまの価値観からすれば悪いことだとしても、その時代にはその時代の価値観があったのだから、いまさら批判しても仕方がない

27 たしかにほめるべきことではなかったかもしれないが、ご先祖の恥をさらすことはないだろう

28 日本は国際法に反することはしていない。していたとしても、国家だけに責任を負わせるのは酷である。そもそも50年以上も前のことなのだから、すでに時効がせいりつしているではないか

29 第二次大戦後の各国との条約で、戦争中の被害への補償については処理ずみだ。

30 自分とは関係のないことでいつもアジアから謝罪を要求されてムカつく
従軍慰安婦をめぐる30のウソと真実』 
http://blog.so-net.ne.jp/furuido/2007-03-20-1

囲み記事<検証> 「ゴーマン」な慰安婦マンガの大いなる歪曲
1 ”生娘”はすべて将校がカンパして帰した?
2 新聞広告で慰安婦を集めた?
3 日本軍は慰安婦に人権を与えた?
4 高収入だから性を売る女がいるだけだ?
5 口をとざしている日本の女は凄い?
(同上)