松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

ちぎりし庵や荒れぬらん

山里に ちぎりし庵(いほ)や 荒れぬらん 待たれんとだに 思はざりしを
慈円 新古今 1755

ちぎりし(契りし)(約束した)といえば、今なら恋人とのそれなどをまず考えるでしょうが、慈円の場合は、神(仏)との約束を指します。
彼は、隠れて住みますよと仏と心密かに約束した。再出家のためです。再出家とは「すでに出家していながら、さらに寺院社会から離脱すること」です。慈円は大僧正(天台座主)であり、歴史に残る著作(愚管抄)や歌を沢山詠むなど多忙だった。しかし彼が本当にしたかったことは、離脱、山里に隠れ住むことだった。それはある意味、建前に過ぎなかったのかもしれないが、彼はそう歌っている。

でわたしがこの歌の「荒れぬらん 待たれんとだに 思はざりしを」の部分を読んで思ったことはそうした高尚な話とは全く関係がない。
1/17 にも確認した、yuichi_fさんmyhoney0079さんとの「約束」を果たさずに、彼らのことを見ないようにしていた間に、ささやかな小屋が荒れ果てて住むにたえなくなる以上の「惨事」が少しづつ*1進行していた。私が思いだしたのはそれについてでした。

http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070110/p11#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070117/p4#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070118/p2#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070118/p5#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070121/p3#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070123/p4#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070125/p7#c
http://d.hatena.ne.jp/myhoney0079/20070127/p5#c

# noharra 『azamikoさま
わたしのせいもあって、ご心労を長期間お掛けしてしまっていたみたいですね。
myhoneyさんのコメント欄に、azamikoさんが登場したことは知っていたのですが、それ以後一切見ていなかったので、孤立させてしまいました。
・・・
ごめんなさい。』(2007/02/10 23:17)

ごめんで済めば云々 という諺を思い出さない人がいるだろうか。

*1:下記のように膨大に