松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

日本は米軍のイラク占領への一切の荷担を止めろ!

チェイニー訪日阻止!

陸上自衛隊を「もう一度、イラクに」

 日本にとって気になるのは、米専門家が口をそろえる第3段階、すなわち多国籍軍方式でのイラク国境警備の強化という新しいミッションにどこまで加担するかという点である。

 小泉純一郎前首相の路線を引き継ぎ、対米重視の姿勢を鮮明にしている安倍政権へのブッシュ政権の期待は大きい。それだけに、一度はイラクから無傷で引き上げることができた陸上自衛隊を「もう一度、イラクに」と米国に依頼される可能性は高い。

 折りしも2月20日前後にはブッシュ大統領の片腕的存在であるチェイニー副大統領が急遽来日する。安倍首相が5月の連休まで訪米しないことから、「首脳レベルでの交流に空白期間を設けないため」というのが表向きの説明だが、それだけの理由で副大統領自ら来日することは不自然である。

「いま後退すればイラク政府の崩壊を招く。そうしたシナリオでは、米軍はイラクにさらに長い期間、駐留せざるを得なくなる」

 全米へのテレビ演説でそう述べ、米軍の早期撤収論を退けたブッシュ大統領。その意向を受けたチェイニー副大統領は果たして、そのポケットの内側にどのようなメッセージを携えて来るのだろうか……。

http://www.nikkei.co.jp/neteye5/sunohara/index.html
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