松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

著作権保護期間の延長反対!

著作権保護期間の延長はやめておこう。
文化共有の青空を育てよう。
著作権保護期間の延長を
行わないよう求める請願署名

2007年、青空文庫は、
著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名」を進めます。
「延長に反対」なら、あなたの力を貸してください。

2007年1月1日

青空文庫では、夏目漱石や、芥川竜之介太宰治などの作品を、誰でも自由に読むことができます。この「自由」は、作品を保護する期間を作者の死後50年までとし、そこから先は、利用を積極的に促そうと決めている、著作権制度のたまものです。すでにあるものをもとに、新しい作品を作ったり、翻訳したりする「自由」、演奏や上演などの「自由」も、著作権が切れた後は、広く認められます。
この保護期間を、死後70年に延長しようとする検討が、一部の権利者団体と、米政府の要求を受けて始まりました。私たちすべてにとっての「自由」を、古い側にもう20年分追いやり、せばめてしまう延長に、青空文庫は反対します。その意志をはっきりと示すために、「著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名」を進めます。
http://www.aozora.gr.jp/shomei/
著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名

文学、美術、写真、音楽などの知的財産は、人々の生活を豊かにしていく上でかけがえのない宝物であり、文化や産業の発展の基盤、推進力でもあります。長く人々に愛されるこうした貴重な文化資産は、著作者の著作権が保護され、創作活動が活性化することによって初めて生み出されます。
「文化は模倣により発展するものであり、著作権はその発展を妨げている。保護期間の延長はそれをさらに助長する。」という意見も時に聞かれますが、大切なのは作品の創作性であり、著作権はその創作性を保護するものであって、他人の表現の模倣や真似による作品を保護するものではありません。そのような著作権の保護を充実し、創作の価値を認めていくことが文化芸術振興の基本であり、そのことが我が国の目指す知財立国の実現につながるものです。
このように考える私たちは、著作権の保護期間を、国際的なレベルである「著作者の死後70年まで」に延長することを要望いたします。
2006年9月22日
著作権問題を考える創作者団体協議会
(社)日本文藝家協会ほか
http://www.mpaj.or.jp/topics/pdf/kyoudou.pdf
kyoudou.pdf (application/pdf オブジェクト)

「国際的なレベル」というワンフレーズを除くと、なぜ70年に延長しなければならないか全く書いていない。知性の欠如した声明ですね。
作品創作と編集・伝達の両者によって我々は作品を手に入れる。インターネットによって危機に瀕した既成の編集・伝達業者の利権を守ろうとする運動なのでしょうかね。