松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

小泉は真面目に観光せよ!

 小泉首相は数日前イスラエルエルサレム観光を行ったようだ。人がどんどん殺されているさなかで観光なんて不謹慎な、とは私は言わない。
 エルサレムイスラエルの首都だと小泉氏は思っているのだろう。まあそれも良いだろう。人は誰でも無知なものだ。
 イスラエルパレスチナにおいては二つの政治勢力が敵対している。それは単に政治的なものでも宗教的なものでもない。歴史〜文化のすべての領域に及ぶものだ(だからといって「二千年前から非和解的に決まっているもの」ではない。)
 観光しか能がない日本人の代表として小泉氏が観光にせいを出すのは間違っていない。同じものを見てもガイドによって全く違った色合いで映るということこそが観光の醍醐味である。日本は建前上イスラエルパレスチナ双方に対し中立的な立場である。
 小泉氏はイスラエル側の案内でだけ観光したのではないのか。パレスチナ側のガイドによる観光は享受したのか。仮に一方からのガイドだけを受け入れたのであれば、何故そうしたのか、を小泉氏は国民に申し開きすべきであろう!