松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

皇室民営化に賛成

最初にスズキさんは、『国民の多くが、皇室は続いてもらいたいと思っている』と書いている。

『皇室は続いてもらいたい』この意見には、俺も同意する。皇室は、米の神様の末裔であり(コメ開放のときに右翼はなぜ決起しなかったのか?)、朝鮮民族と日本人との混血(だから右翼団体朝鮮人が多いのだ)であり、朝鮮の文化である『穢れ』を伝えた日朝友好の生き証人であるからだ。ただし、国民の血税で生活するのは、ただちに辞めてもらいたい。本来の住処である京都御所に住み、神道宗教法人として民営化されることを望む。皇室民営化はコイズミ改革の真の本丸であろう。

http://anarchist.seesaa.net/article/10730232.html
反米嫌日戦線「狼」(美は乱調にあり): 皇室典範と女帝問題

10/7付けの記事だが、賛成なので引用したい。
少し疑問もあるが些末なことだ。
1)皇室は、米の神様の末裔
そういう面があるのは確か。
しかし、古事記などに出てくる有象無象の神たちは、それぞれ日本各地(あるいは朝鮮半島や他の島々)で信じられていた神たちと深い関わりがある。そのような多神たちを、宋学朱子学)的普遍を脱構築した神で緩やかにまとめたものが神道であろう。靖国なんていう安物の宗教は神道の本旨ではない。神道は国家から自立できる。皇室は民営化できる。
2-1)朝鮮民族と日本人との混血
2-2)朝鮮の文化である『穢れ』
そうなんですか。

そんなことより、俺が現『皇室典範』で気になったのは、

第3条 皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の儀により、前条に定める順序に従って、皇位継承の順序を変えることができる。

(同上)

障害者は天皇になれないというのは、天皇の歴史に反すると思う。


天皇制安泰のための法改「正」に反対します】への賛同のお願いというメールが来た。
http://www.geocities.jp/jotenken/syomei.html

 60年前に敗戦を迎えたあの侵略戦争の最高責任者は天皇でした。天皇の命令でアジアの国々に送り出された兵士たちは、数千万人といわれるアジアの人々を殺し、さらに多くの人々を傷つけ、生活を破壊しました。そしてまた、多くの日本兵士も死にました。その兵士たちは、天皇のための戦死として顕彰され、神として、いまも靖国神社に祀られています。敗戦から60年間、天皇はその戦争責任を問われることなく天皇としてあり続けています。免責された象徴天皇制は、靖国神社とならび、侵略の歴史に対する無関心と無責任を日本社会に醸成し、そして歴史に向き合おうとする努力を否定してきたのでした。

 戦後民法は家制度・家父長制度を否定しましたが、天皇制という家制度・家父長制・世襲制は、いまなお憲法および皇室典範という法の中に生きています。その天皇制が象徴し、強要してきた価値観や人間の関係のあり方は、私たちからさまざまな自由を奪ってきました。(略)
女性が天皇になっても、世襲制である天皇制の差別性はなくなりようがありません。

女性天皇はいらない! 天皇制はもっといらない!」というスローガンで運動を起こそうとしておられる。率直に言って「天皇制がいらない」のなら、それで議論は完結する(その趣旨には野原も同意する)。したがって「女性/女系天皇」是非論は、(民営化された)天皇周辺で勝手にやってくれたらよいので国政には無関係である。と野原には思える。
天皇制」という言葉、上記のような使い方には強い異和感がある。
1)天皇制=悪 という本質規定がある。
2)戦後と戦前(あるいはそれ以前からずっと)天皇制という本質が持続している、と把握している。
どちらも野原は反対である。
(ただし現在の情況において「天皇制反対派」は圧倒的少数派であり、その論点を積極的に打ち出している点については、賛同と敬意を表したい。)

「敗戦から60年間、天皇はその戦争責任を問われることなく天皇としてあり続けてい」る。1945年の敗戦を「天皇制」がどう乗り切るかには明らかに選択肢があった。「天皇制」というものがなんらかの精神を持つ物であるなら、退位がえらばれるべきだった。この点について反論の余地はありえないように思うのだが、どうだろう。*1
参考 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20051109



皇室民営化に反対の人っています?

*1:憲法1条とそれから(退位しない)裕仁さんを抱き続けた戦後民主主義には大きな疑問が付けられることになるが。