松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

落書き

「風、強力な流れ、強大な大洋が征服され開拓される。そういうものに遠慮しないこと−−個別的なものにすがりつく哀れな感傷性。」(ヘーゲル1805〜06年講義録欄外の書き込み)*1

 哲学書に突然意味不明の詩的文章が出てきたので面白く思っただけ。えーと。たった一人で大洋を渡ったとすると、それは自然の合法則性、必然性、因果関係に対する人間の意志力の勝利のように思えるがそんなことはないでしょう、といっている。

*1:ルカーチ『若きヘーゲル下』p186