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上の講演会の参考文献
佐々井秀嶺氏について 破天 (光文社新書)山際素男 (著)ほか
中国低層訪談録―インタビューどん底の世界 (単行本)
廖 亦武(リャオ・イウ) (著), 劉 燕子(リュウ イエンズ) (翻訳)
- 作者: 廖亦武(リャオ・イウ),劉燕子(リュウイエンズ)
- 出版社/メーカー: 集広舎
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 単行本
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参考:http://www.linelabo.com/teisouhoudanroku.htm 前田年昭氏による書評
http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_41.html 矢吹 晋氏による書評
『天安門事件から「08憲章」へ−中国民主化のための闘いと希望』(劉暁波著、藤原書店)
という本がでます。劉燕子(リュウイェンズ)訳。
中国の知識人303人が、人権の保障や共産党の一党独裁体制の終結を求めた「08憲章」を、インターネット上に発表したのは、昨年の12月、世界人権宣言60周年にあわせたものだ。“仕掛け人”とされる作家、劉暁波(リュウシャオボ)さん(53)は、このとき当局に拘束され、今も獄中にある。
▼劉さんといえば、1989年6月4日の天安門事件で、学生支援のハンストを行い、武力鎮圧が始まると、徹底抗戦を叫ぶ学生を説得して、被害を小さくしようと尽力したことで知られる。事件後、当時の学生指導者や知識人の多くが、海外に去ったり、実業界に転じたりするなか、国内で民主化活動を続ける筋金入りの人物だ。
▼あれから1年、中国当局の厳しい言論統制のなか、憲章への署名は1万人を超えたという。日本でも、「08憲章」の内容と、詩人でもある劉さんの存在を広く紹介したいと、大阪在住の作家、劉燕子(リュウイェンズ)さんらがこのほど編集したのが『天安門事件から「08憲章」へ−中国民主化のための闘いと希望』(劉暁波著、藤原書店)だ。
▼「編者解説」のなかで劉燕子さんは、アメリカやヨーロッパに比べて日本の知識人が、中国の民主化や人権の問題に関心が薄いことを嘆き、「中国批判は反中国の右翼というレッテルを貼(は)られるというおかしな状況」に首をかしげている。
▼実は劉暁波さんは、ノーベル平和賞の候補の一人ともいわれてきた。実際に受賞したオバマ米大統領が、先月中国を訪問した際、劉さん釈放の期待もあったが、かなわなかった。
▼さて、世界人権デーの10日、民主党の小沢一郎幹事長が、約150人の国会議員を引き連れて訪中する。何をしにいくのか知らないが、せめて「08憲章」に目を通してから、出発してほしい。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091207/chn0912070251000-n1.htm
小沢さんも産経ごときに「何をしに行ったのか」と馬鹿にされたりしないように、普通の人権感覚で率直に意見を言ってほしい。
劉暁波の忘れられた一冊の本
「現代中国知識人批判」の紹介を始めたい。
劉暁波 (りゅう ぎょうは、劉晓波、Liu Xiaobo)は中華人民共和国の著作家。1955生まれ。人権活動や民主化運動に参加し独立中文筆会主席に就任。2008年12月10日『零八憲章』に署名。直後から当局に拘束され続けている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/劉暁波 2:08 AM Nov 28th webで
twitterでは、劉暁波は検索できないが、Liu Xiaoboではたくさんでてくる。ただし英語と中国語。*1
現代中国知識人批判の原題は「中国当代知識分子与政治」である。*2
http://www25.big.jp/~yabuki/doc/li921109.htm
野澤俊敬訳で、徳間書店から1992年に出版された。図書館から借りたので現在私の手元にあるが、まあ入手困難本でありまた興味を持っている人もまったくいないと思われます。*3わたしも2週間前にこの本を借りるまで特段の興味は持っていませんでした。
周辺情報は後回しにして、まず本文を読んでいきたい。ただし導入として、矢吹晋さんの一文を借りる。
本訳書の原文は「中国当代知識分子与政治」であり、天安門事件の直前、彼のアメリカ滞在中に執筆されたものである。大陸では出版を許されず、香港『争鳴』に八九〜九一年に連載、のち台湾で単行本として出版されている。劉暁波は一九五五年吉林省生まれの青年思想家である。
http://www25.big.jp/~yabuki/doc/li921109.htm
まず目次を掲げる。
文化大革命(1960年代後半から1970年代前半まで続いた)と天安門事件(1989年6月4日)を含む中国の政治、文化の大きすぎる波動のなかで、その核心を突こうという志によって書かれた本だ、ということになるかもしれない。ところがわたしは中国情勢について一通りの知識ももっていないのだ。
(続く)