松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

日本軍占領下のフィリピンで起きたこと+ハルモニから引き継ぐもの

旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画2007 の案内です。
http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-75.html
http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-76.html
http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-78.html

旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画2007
◇京都  今年は、フィリピンからお二人の被害女性をお招きして証言をお聞きします。お誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。
●日 時:11月11日(日)午後2時より
●場 所:京大会館101号室 http://www.kyodaikaikan.jp/access.html
●参加費:一般500円、学生300円、18歳以下は無料
☆証言者☆
・ピラール・フリアスさん(80歳)
 ゲリラ捜索のため村にやって来た日本兵に拷問されレイプされる。その後、駐屯地へ連行された。
・ナルシサ・クラヴェリアさん(79歳)
 突然村にやって来た日本軍に両親・弟達を惨殺され、三姉妹と共に駐屯地へ連行された。

京都精華大学にて 
●日 時:11月14日(水)16:20〜17:50
●場 所:京都精華大学(教室未定)https://ksg-web.kyoto-seika.ac.jp/access/index.html
●参加費:無料

立命館大学にて  〜元日本軍「慰安婦」証言集会ーフィリピン女性たちの証言ー
●日 時:11月16日(金)16:30〜19:00
●場 所:立命館大学・末川記念会館講義室1階
http://shogenkyoto.blog70.fc2.com/blog-entry-75.html

◇兵庫
消せない記憶〜フィリピンからの証言
●日 時:11月18日(日)13:30〜16:00
●場 所:あすてっぷKOBE(神戸)http://www.city.kobe.jp/cityoffice/15/060/kyodo/astep/
●証言者:ピラール・フリアスさん、ナルシサ・クラヴェリアさん
●資料代:1000円/学生500円、中高生300円
●主 催:「消せない記憶」兵庫実行委員会
●連絡先:078ー351ー0194(兵庫アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会気付)

1・17大阪証言集会
●日 時:11月17日(土)午後6時半から
●場 所:クレオ大阪中央・セミナーホール
     (地下鉄谷町線四天王寺夕陽丘」下車7分)
●資料代:1000円 
・戦争と女性の人権博物館建設DVD上映
・イ・マクタルハルモニの証言
・キル・ウォノクハルモニのお話し

11・18甲南大学証言集会
●日 時:11月18日(日)午後1時半〜
●場 所:甲南大学セミナーハウス(阪急神戸線「御影」下車10分)
・第1部 劇「海を越えてつながる私たち」劇団水曜日
・第2部 イ・マクタルハルモニの証言と、キル・ウォノクハルモニのお話し
     戦争と女性の人権博物館建設DVD上映

11・19宝塚証言集会
日本軍「慰安婦」被害者の尊厳を私たちの手で回復しよう!
●日 時:11月19日(月)午後6時半〜
●場 所:売布ぷらざこむ3階フリールーム(阪急宝塚線売布神社」下車5分)
●資料代:1000円
・戦争と女性の人権博物館建設DVD上映
・被害者の証言 イ・マクタルハルモニ/キル・ウォノクハルモニ
・提案 政府に被害者への誠実な対応を求める宝塚市議会決議を!

フィリピンの対日協力者

5.日本の占領政策、ガナップ、マカピリ

真珠湾攻撃後、破竹の勢いで進撃した日本軍がまもなくフィリピンを占領します。このときベニグノ・ラモスも日本軍とともにフィリピンに戻り、対日協力者としてガナップ党を結党します。ラビニャさんのお父さんもガナップ党に入ったものと思われます。

ところが日本軍はこのガナップ党を政治利用することを極力避けて、日本を熱心に支持する少数派であったにもかかわらず、彼らは何ら優遇されることがありませんでした。日本の占領政策もまた、地主エリートを温存することで統治の安定を図ったというのがそのひとつの背景として指摘できます。

結局、日本軍が本格的にこの人々を利用し始めたのは、戦争末期になってからで、1944年12月、日本軍はガナップ党員たちを中心にマカピリ(フィリピン愛国同志会)を発足させました。銃を取らせて戦わせるというよりも、日本軍の主な目的は、抗日ゲリラを密告させることだったようです。ラビニャさんのお父さんもそのようにして利用されました。日本軍の残虐行為の協力者とさせられていったのです。戦後、逆にマカピリの人々は激しい報復の対象となりました。ラビニャさんのお父さんも惨殺されました。マカピリに対する一般住民の憎悪と激しい報復は、先に放送された「証言記録 マニラ市街戦」(8月5日放送)でも生々しく証言されていたところです。それだけ、日本軍の残虐行為によるフィリピンの住民被害が深刻だったということなのです。
http://nalcano.blog80.fc2.com/blog-entry-67.html

現在のフィリピン共和国独立記念日は7月4日ではなく、1962年以来、6月12日です(7月4日は米比友好記念日とされています)。これは1898年6月12日にスペインからの独立革命を戦っていたフィリピンの革命政府大統領アギナルドによる独立宣言の日付に由来しています。(同上)

1898年以来、実際にはもちろんそれより前に遡るわけだが、といった時間の幅でフィリピンの独立などについて考える必要がある。大東亜共栄圏はその前史を含めても10年くらいだからね。

死刑は廃止すべきだと私は思います。

 仮りに私自身がひどい犯罪の被害者になったとして、できることは結局相手を本心から改心させることしかありません。復讐心を満足させるという点に付いてはその動機自体あまり高いレベルからは優れたものでないとたぶん言われるものでしょう。なんらかの報復といったものがあらねばならいということを(すこし譲って)認めるとしても、問題が残ります。国家にそれを委任することが妥当かどうかです。国家は国家なりの思想や利害関係を持っているものです。国家が正義を常に指向しているなどと誰が保証してくれるのでしょうか。国家が正義を常に指向すべきものであるとしても、それは当為にすぎず、人を殺すという絶対性を獲得するまでの絶対的倫理の高みなど獲得しえた国家はいまだ存在し得ていません。なにより問題のなのは、自分にとっての絶対的「許せなさ」を国家に安易に譲り渡しその上でぐずぐず苦情を言ったりする、底抜けの甘えです。(野原燐)
http://q.hatena.ne.jp/1193384307/123291/