松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

外国旅行の自由

「近代という時代のもっとも大きな特徴のひとつは、人々が自由に移動しうるということです。いかなる理由があれ、人々の自由を認めない国・制度は、その国・制度がいかなる名称で呼ばれようとも、前近代的国家、前近代的体制、すなわち、封建的、絶対主義の国家・制度といっていいと思います。・林誠宏
林誠宏『帰らざる日本人妻たち』p159 この近代の原則に対し、帰国運動で帰った在日(日本妻含む)だけでなく、一般国民にも外国旅行の自由を与えなかったのが独裁者金一族だ。その地獄の制限を破るものは難民になるしかない。それに対して、日本のネトウヨは国境を越えるな、国境の絶対性を守れと言う
すなわち、独裁者金正恩を憎むのと同じだけのありったけの熱意でもってネトウヨを憎まなければならない。

あとで、整理するが、とりあえず、林誠宏『帰らざる日本人妻たち』という本の題をメモしておきたい。

私は在日朝鮮人ではない。(だから)約93000人の在日朝鮮人(数千人の日本人妻含む)の帰国運動も書籍で読んだりして知っただけだ。
しかし、今日出会った人は「脱北者のことを(何も知らないからか?)金正恩一派と同一視し」できる限り日本への再入国を認めないのが正義だと思っている。酷い!
何十年も苦しんできた人なら、余計耐え難いだろう。
殺されそうになった人と殺そうとした人をどうやって同一視できるのだろう。出自が朝鮮であれば皆同じで差別しても良いと感じてしまうのだろうが、それが間違いであるのは考えればわかるはずだ。なんとも言いようがない。・・・