松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

ドゥテルテ大統領は拒否

 フィリピン政府が、首都マニラに建てられた従軍慰安婦追悼像を撤去してほしいという日本の要求を、「憲法上の表現の自由」を理由に拒否した。日本はフィリピンにとって最大の援助国、かつ米国に次ぐ貿易相手国だ。

 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は16日、現地メディアのインタビューで「被害者追悼像の設置は、私には妨げられない憲法上の権利。最近フィリピンを訪れた日本の野田聖子総務相に、『まだ生存している元慰安婦の女性や家族が、銅像を通して表現したいことを表現する自由を妨げることはできない』と伝えた」と語った。
http://news.livedoor.com/article/detail/14179156/

ちなみに、野田聖子総務相発言を聞いて私は日本の政治状況に絶望した。というのは彼女はポスト安倍候補として、安倍との違いをアピールしなければならない立場であり、現にこの発言に前後して、明治維新150年を強調しすぎることに疑問を呈している。その彼女が「慰安婦像」問題については「違い」アピールを一切しなかったということは、(3年前?)の朝日誤報キャンペーン以後の、わけのわからない「反慰安婦意識」がほとんどの政治家に深く浸透していることを示しているのだろう。
(1.19記す)