松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

わたしたちの正義の感覚を麻痺させる有害なツイート

・・ さん
あなたに応答することをためらっていたのは、あなたはヘイトスピーチになぜ知りたいのか?、という問いに答えていただいていないからです。
netにあふれているツイートの一部は明らかに、正義に反し、わたしたちの正義の感覚を麻痺させる可能性があるため有害であり、直ちに除去すべきものと私には感じられます。私がしたいことは、この「ある種のもの」は正義に反するのだとあなたに納得してもらいたい、ということです。
「翁長知事や糸数慶子のようなテロリスト」「翁長知事は中国礼賛。娘婿は中国共産党幹部 龍柱を立て」「【翁長・稲嶺・糸数三氏への退場勧告!】→中国が沖縄侵略」>これらは一見知事の政治姿勢についての政治的反発に見えますが、実は〈中国〉との親和性だけによってO氏を敵と名指すもので、思考停止のあるパータンを大衆扇動的に拡散しているものであり、許せないと思う。
デマだからダメというのとは少し違う。例えば植村元記者の妻は韓国人だが、その事実を大げさに言い立てることによって彼に対するバッシングは、根拠を得ているところがある。〈中国〉や〈韓国〉との親和性によってある人を敵と名指す扇動パターンはダメだ、といいたい。
で、これらがヘイトスピーチに当たるかどうかだが、難しいかもしれない。翁長氏は公人であり公人に対する批判はかなり広く認められるべきという理屈もあるからだ。
ところで、沖縄を語る時どのような言説が優位なのかという問題がある。劣位の言説権利は簡単には制限されるべきではないからだ。これについて、沖縄と東京では対比的状況が見られる。つまり琉球新報と沖縄タイムズは辺野古新基地建設反対であり、東京のマスコミはその反対である。東京のマスコミは沈黙あるいは相対化することにより問題を不明確化しているので指弾しにくいが、新基地建設反対の流れを圧殺しようとしている安倍政権に逆らわない態度を基本にしている。(東京のマスコミの雰囲気が明らかに日本を支配しており沖縄の新聞はその小さな反動と考える。)
ここで沖縄問題についての公正でない雰囲気がすでにあり、それを利用することにより翁長知事に対するヘイトスピーチまがいが出てくる。そしてそれは「公正でない雰囲気」を助長していくという悪循環があるわけです。

https://twitter.com/noharra/status/725443869060423680 から