松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

視聴者は無罪であり、犠牲者を求める

小沢疑惑の核心というのは次のようなことだろうか。

http://nonki-nihonjin.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_aea8.html
 自由党の政治資金については、自民党の故松岡利勝農水相が平成17年2月の衆院予算委員会で質問。民主党合併に伴う15年9月の自由党解散の際に、自由党への政党交付金約5億6000万円が同党の資金管理団体に寄付されたことを「解散で返還が必要な政党交付金の返還逃れだ」と指摘していた。
 井上氏は、その寄付金の一部が小沢氏の不動産取得に流れた可能性を指摘した

3年前の記事だが、確かにこれが事実であるとすれば大きな問題だ。政治資金というもので自宅を買ったらだめだろう。しかしその疑惑であれ他の疑惑であれ何かで、検察が非常な努力をして起訴に持っていこうとしたができなかった。話はそれで終わりだ。
で今にいたるも小沢いじめを反省しない、マスコミと「国民」というものはなんなんだろうか。


一方で、朝青龍の「暴力問題」だが・・・

 大相撲初場所中の(1月)16日未明に泥酔状態で個人マネジャーの一宮章広氏を小突き、
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2010/01/26/05.html

 ところが、暴力をふるわれた相手が、麻布署に「鼻骨骨折で全治1ヶ月」という診断書を添えて被害相談をしたことにより状況は激変。相手は身内ではなく、一般人男性であることが判明した。もし、傷害事件ということになれば警察も動くことになる。またまた角界が激震に見舞われた。
(略)
 ここにきて、事件はさらに迷走を始める。とくに被害を受けた男性の対応が二転三転しているのだ。当初の報道によると、事件当日、港区西麻布で酒に酔った朝青龍とトラブルになり、その後同じ車で移動する時に恐怖を感じて、たまたま交通事故の処理をしていた警察官に助けを求めたという。しかし、その後被害届を出さなかったばかりか、自身のブログで「横綱とは何のわだかまりもない」旨記載したり、すでに示談が成立した、あるいは「暴行自体がなかった」という書類が出された、という報道もある。であれば、朝青龍にも危機脱出の可能性があるかもしれない。
http://4510plan.jp/360/newscolumn/14928/

これもはっきりしない。何かがあったが起訴には至らない。
*1、小沢は悲願の政権交代をなしとげ、まだまだすべきこと、したいことがいくらでもある状態だから止めなかった。


問題は、下記でも触れた「検察」を支持しつづけた大衆の一部ですね。その根拠は何か?
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20100123#p2
まあ、ルサンチマン ということでしょうね。 自分は報われない日々をおくっている、一方で強面だけど成功している奴がいる。何か欠点をみつけて「みんな」でいじめたいという心理。


http://d.hatena.ne.jp/hibi2tiyo/20100205/p1
「・・・で経理が多少理解できる当方ボンクラ頭なりに小沢さん問題を整理してみた。」
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51477255.html
朝日「不起訴だから何だってんだよ。辞職しろ小沢」 産経「その通り」 読売「そう」 毎日「ほんとそう」
を読み比べても、前者の方が納得がいく。日本を代表するインテリが書いたはずの後者は、どうなのよ。
「自らの政治資金をめぐる事件で、元秘書ら3人が刑事責任を問われたことを厳しく受け止めねばならない。」元秘書らの罪というのは形式犯にすぎないのではないの。何をヒステリックに言っているのかまったく理解できない。

政治資金報告書への虚偽記載は、いわば形式犯であって、逮捕まで至るようなものではない、と小沢氏側は主張する。しかし単なるミスではなく、意図的に記載をごまかした、ということについては逮捕された秘書たちも認めつつあるし、立法の世界にいる国会議員の秘書が、ミスであれ意図的であれ法を守れないというのは好ましい話ではない。
http://blog.livedoor.jp/ktu2003/archives/51722800.html

この文章を読むと彼らの論理破綻がよく分かる。「単なるミス」ではない、ということを秘書たちが「認めつつある」。そしてそこで文章にピリオドを打てなかったことが文体としては致命的。後方は「〜〜というのは好ましい話ではない」という命題。好ましい話かどうかが論点ではない。国会議員を逮捕するほどの重大な罪かどうかが論点なのに、論点をずらすことでしか対応できない。


小沢問題とか私は得意じゃない。ではなぜ書いてしまったのか? 国民がルサンチマンによって駆動されているような気がして、気に入らないので書いた。

東京地検特捜部長の熊崎勝彦氏の言葉です。
「白を黒ということがあってはいけないが、 黒を決して逃すことがあってはいけない」
http://eisaku-sato.jp/blg/2010/02/000034.html

これに喝采をおくる国民がいるとすればただの馬鹿だ。


この記事は下記の二つのブログを読んで書いた。記して感謝する。
http://kariyatetsu.com/category/nikki
http://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/51969041.html


参考1
http://eisaku-sato.jp/blg/2010/02/000033.html
参考2

 一方、自民党の二階氏は、自民党の権力者と君臨し、小沢一郎氏より多額の金をあちこちの建設会社から貰っている。和歌山県に行ってみればすぐに分かる。あの道も、橋も、トンネルもぜんぶ二階先生が作ってくれたという。完全に収賄罪が成立する。
 その二階氏には検察は手を出さない。
http://kariyatetsu.com/nikki/1214.php/

*1:「だが、朝青龍は止め、小沢は止めなかった。朝青龍はいわば出稼ぎの地の日本で金も栄誉も手に入れたので後は故郷に錦を飾るだけというタイミングであったのに対し」以上を書いたが、よく知らないので削除。