松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

停戦を破ったのはイスラエルかハマスか?

2008年11月4日にイスラエル側がハマースとの停戦協定を事実上破って、それ以前にはなかった規模で攻撃をしてきて以来(略)
(サラ・ロイ)
http://palestine-heiwa.org/news/200901070629.htm

虚言・2:「ハマスが停戦協定を違反した。イスラエルの爆撃は、パレスチナのロケットに対する対応であり、ロケット攻撃を中断する為のものだ。」

イスラエルは最初から、全く停戦協定を守らなかった。

停戦協定の始まりから、イスラエルガザ地区に“特別保安区域”を作って、ここに入って来るパレスチナ人に銃を撃つと発表した。即ち、イスラエルは、自身の土地に入ろうとする、農民だった他の個人たちを撃つ意思を持っていたのだ。これは、停戦協定の違反であるだけでなく、国際法違犯だ。

パレスチナ人たちが、負傷を受けるなどの銃撃事件があったが、ハマスは、停戦協定発効時点である6月19日から、イスラエルがガザに空襲を断行して、5名が死に他の何人かが負傷を受ける11月4日までこの協定を遵守した。

イスラエルが停戦協定を違反しながら、予想した通りに、抵抗勢力イスラエルに対応してロケット砲を撃つ復讐をした。イスラエルは爆撃を正当化させるために、12月末、ロケット攻撃増加を利用した。しかしロケット攻撃は、イスラエルの攻撃に対する直接的な対応である。

停戦協定違反などのイスラエルの行動は、予想した通り、自国人に対するロケット攻撃を生んだ。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/2ecf2562826daeb6858939ee30dec8b9

ハマスについての歪んだイメージを修正しなければならない」

ハマスの政治ビューローの長であるハリド・ミシャールの文章を下記で翻訳しておられるので、是非読んでみよう。


この血の川は、嘘と虚偽の口実の下に流されている。6ヶ月間にわたって我々ハマスは停戦を守っていた。まず停戦を破ったのはイスラエルであった。それも何度も。イスラエルはガザへの検問所を解放し、この停戦協定を西岸地区にまで拡大するという条件だった。しかしイスラエルは、殺人的なガザ包囲を強化する方向に進み、何度も繰り返して送電や送水を止めた。集団懲罰は停止されず加速された。そして暗殺や殺害も。いわゆる停戦の期間において、イスラエルの火器で 30人のガザの人が殺され、封鎖の直接的影響として数百人の患者が死亡した。イスラエルは静かなひとときを楽しんだ。我々の民たちはそうではなかった。

この崩壊した停戦協定が終わりに近づいたとき、我々は新たに包括的な停戦を、封鎖解除と、ラファを含むガザ国境検問所すべての解放と引き換えに、行なう用意があると表明した。我々の呼びかけは無視された。しかしそれでも、我々は、ガザ地区からの侵略軍の完全撤退に続き、先と同条件で、新たな停戦協定を結ぶことにはやぶさかではなかった。
ハリド・ミシャール
http://nofrills.seesaa.net/article/112257816.html