松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

悪の根源は吉本隆明と全共闘!

2ちゃんねるやネット全体の右翼的傾向を決めた数年前は、「2ちゃんねらー」というように一枚岩で括るよりも、むしろコテハン=中間層(?)が「世論」を方向付けていたように思われる。そして、そのコテハンの思想的バックボーンを形成したのは、小林よしのりや右翼的な書き手よりも、竹田や加藤のような書き手だったと思う。論理としてはこの二人が一番典型的だが、橋爪大三郎呉智英といった面々も挙げるとよい。要するに、吉本隆明の影響を受けた全共闘系のモノ書きということだ。

こうした全共闘系の書き手の中心的な論点は、大まかに言えば以下の主張だ。左翼や市民運動は、「ルサンチマン」「怨恨感情」によって動いているだけであって、「人権」「平和」「民主主義」といった主張は彼ら・彼女らの権力意志の発散でしかない。そこでは、彼ら・彼女らが攻撃対象とするものとの道義上の優劣などない、と。「プロ市民」という、まるで市民が市民運動をするのが異常だと言わんばかりの馬鹿げた言葉が発生したのもこうした文脈であろう。
http://watashinim.exblog.jp/4358800/

内田樹仲正昌樹もと。


金光翔さんの意見に概ね賛成です。
全共闘、と吉本隆明についてはいろいろ思いもあるのだが別の機会に。