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セックス・トラフィカーたちが、戦争で破壊されたイラクの女性たちを標的にしている

過酷な状況に置かれたイラクで起きている女性の人身売買。

セックス・トラフィカーたちが、戦争で破壊されたイラクの女性たちを標的にしている
2006年10月26日
IRIN
Electronic Iraq 原文

マリアム(16歳)。ドゥバイでのセックス・ワーカーとしての生活から逃げ出しバグダードに戻った(IRIN)(写真は引用元サイトへ)


ドゥバイ発。16歳のマリアムは、バグダードの父親が彼女を家事労働のため湾岸の裕福な国に売った日を追体験している。彼女は、家事労働ではなく、無理矢理、性商売に従事させられた。

「私は処女で、セックスが何かわかっていませんでした。彼ら[トラフィッカーたち]は、処女の私を買うために金を払った地元の老人から、高い金をもらえると私に言いました。この男は攻撃的で、ずっと私を叩いていました」。マリアム----本名は隠していた----はIRINにこう語った。

国連機関によると、絶望的な社会経済的状況にある若い女性を儲けの種にしようと何でもやりかねないセックス・トラフィッカーに、何千人ものイラク人女性が騙されている。

マリアムの場合、アラブ首長国連邦(UAE)のドゥバイに連れていかれ、20人の若い女性と一緒に一つの家に閉じ込められていたと彼女は言う。全員が性の仕事をさせられていた。

イラクから出る前は、彼女は3人の姉妹とともに、父親が面倒を見ていた。母親は、2003年、米軍が率いてイラクを侵略した際に、殺されていた。

マリアムによると、父は一人では子どもたちの面倒を見ることができなくなり、また、イラクの治安が悪化して毎日暴力が激化したために、彼女を外国に出したがったのだという。

2005年11月、トラフィッカー一味のメンバーがマリアムの父に、前金で6000米ドルを支払い、彼女はドゥバイのある家族のために働くと説明した。また、娘は1年の契約がすめばイラクに戻ってくると約束した。

マリアムは、ドゥバイで、毎日、トラフィカーから、逃げ出そうなどとするなと脅された。けれども、彼女は何とか逃げだし、現在バグダードに戻って、地元NGO「女性の自由協会」の世話を受けている。

セックス・ワークのために何千人もが「取引」されている

10代のマリアムの身に起きたこの話は、珍しいものではない。正確な統計を手に入れることは難しいが、NGO「女性の自由」は、2003年に米軍がイラク侵略を開始して以来、3500人のイラク人女性が行方不明となっており、その多くがセックス・ワークをさせられている可能性は高いという。「女性の自由」は、これらの女性のうち25%は、自らの運命を知らぬままに、2006年に入ってから、国外に「取引」されたと語る。
(後略)
投稿者:益岡
http://teanotwar.blogspot.com/2006/10/blog-post_30.html
teanotwar - mirror/archive (Japanese fonts required): セックス・トラフィカーたちが、戦争で破壊されたイラクの女性たちを標的にしている

経由:http://b.hatena.ne.jp/D_Amon/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF/
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