松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

しかたがない

 論文を書く人は「しかたがない」とは言わない。そんなことを書いたら論文にならないからね。ある現象の背後にはこれこれの事実あるいは説明原理があり、その両者の間になんらかの因果関係があると(書く)。説明とはそういうものだろう。そのとき説明者は歴史に対しアプリオリに優位に立っている。この優位には根拠がないが解消することはできない。