松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

国家は宗教の代替物?

noharra2006-04-28

http://transnews.exblog.jp/2894315/
TransNews Annex : 読売・夕刊文化面連載「宗教と国家」(全5回 2006/03/22〜28)
こちら転載されていた上記の文章は面白かった。

 「近代国家は政教分離をうたいながら、実は国家が宗教の役割を担ってきた。経済のグローバル化やIT技術の進展で国家の枠組みが衰弱したため、近年、国家が宗教の代替物となりえなくなってきている」
こう語るのは、政治学者の野田宣雄・京大名誉教授(72)だ。
(2006. 03. 22 [宗教と国家](1))

戦前の日本において特に顕著であった「実は国家が宗教の役割を担ってきた。」という視角をおいて、天皇論議靖国問題など実は宗教的(とほとんどいえる)問題であるのに、そのように論じることをタブーにしてきた現状を批判的に照らしている。とても興味深い。