松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

春が来たのに

さよならね・・・
という歌詞があるらしい。*1
今日は突然雪が降り出したりしたけど、季節はもう春です。
でなにをセンチになっているかというと、うちの猫が死んだのです。
2週間前、家の近くで動けなくなっていた。外傷は見あたらなかったのですが車にでもはねられたのか。動物病院に入院させ、腰骨が外れているとかいわれた。ところがいざ手術という日になって、カリウムの値が高い、尿が出ていないということが分かった。尿管に損傷があり尿が出ていない。あわてて背中からバルーン付きの管を膀胱に入れた。ところが1週間ほど後その管がまた詰まってしまった。しかたないので尿管をむりやりおなかに出してきて皮膚に縫いつけるという手術をした。しかしおそらく手術時には各種パラメーターや体力がかなり下がっていて、手術によるダメージを乗り越えられずその二日後くらいに死亡。だいたいそういった経過でした。
昨夜12時頃動物病院から、状態が悪いのでひょっとしたら朝までもたないかもしれない、と電話があった。妻と二人で*2病院に行き、様子を見ると、小さな檻のようなところにじっと寝ている。おなかが膨れ、大きく息をしている。落ち着いてはいるがかなり弱っているようだ。血液検査の表を前に医師から説明を聞く。アブルミンの値が下がっているなどなど。どこかの値が極端に低いことはないが全体的にやはりあぶないとのこと。これ以上病院に置いておいても特に治療策もないとのことなので、キャリーボックスに移し家にもって帰ろうとした。ところが寝ている姿勢ではつれてきたキャリーボックスに入らない。あれこれしているうちにいままで動かなかった猫が嫌がって暴れ出した。しかたないのでまた小さな牢屋のような病室に戻す。これで彼を消耗させてしまったようだ。
(続く)

*1:週刊新潮によれば久世光彦の絶筆に引用されているとか

*2:この猫を飼っているのは妻でわたしは傍観者