松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

わが岡のオカミ

103 わが里に大雪降れり 大原の古りにし里に落らまくは後
天武天皇
104 わが岡のおかみに言ひて落らしめし 雪の摧(クダ)けし 其処に散りけむ
藤原五百重娘

万葉集です。
天武が 大雪が降ったぞ!と自慢すると、藤原の夫人はまたうちの岡の雨龍に降らせた雪がそこまで散っていったのでしょう、と子どものように言い返すという歌、折口によれば。