松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

パレスチナとデリダ

パレスチナ連帯運動の目立つ場所でデリダが発言するということは余りなかったんですね。*1パレスチナ研究誌」にも書いていません。ではどこで、イスラエルパレスチナ問題を激しい言葉で語ったかというと、常にユダヤ人の前でした。その多くがイスラエルに対してシンパシーを持っているだろうユダヤ人の前で。だからこそイスラエルにも行く。
(鵜飼・長原対談の鵜飼哲の発言より 『現代思想 2004・12 特集デリダ』p107より)

 朝鮮総連の幹部の前で自己の主張を曲げなかった金時鐘にも通じるところがありますね。

*1:同じ雑誌のp248には、2004.5.8に反グロ系集会に登場した、駐仏パレスティナ自治政府代表ライラ・シャリドの直前に、デリダの姿が書かれている。重光哲明氏の文章