わたしたちとイラク戦争問題との関わり
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わたしたちとイラク戦争問題との関わりといえば、もちろん自衛隊派兵である。自衛隊駐留期限は目前に迫っており、駐留延期は決まっていない。派兵は「イラク復興のため」に行われた。ところがアメリカと日本のもくろみに反し、1年間でイラク国内は無茶苦茶になった。
第一条 この法律は、イラク特別事態(国際連合安全保障理事会決議第六百七十八号、第六百八十七号及び第千四百四十一号並びにこれらに関連する同理事会決議に基づき国際連合加盟国によりイラクに対して行われた武力行使並びにこれに引き続く事態をいう。以下同じ。)を受けて、国家の速やかな再建を図るためにイラクにおいて行われている国民生活の安定と向上、民主的な手段による統治組織の設立等に向けたイラクの国民による自主的な努力を支援し、及び促進しようとする国際社会の取組に関し、我が国がこれに主体的かつ積極的に寄与するため、国際連合安全保障理事会決議第千四百八十三号を踏まえ、人道復興支援活動及び安全確保支援活動を行うこととし、もってイラクの国家の再建を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の確保に資することを目的とする。
http://www.kantei.go.jp/jp/houan/2003/iraq/030613iraq.html
イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法
<イラク国民の生活の安定と向上、民主的な手段による統治組織の設立等>という二つの目的のために、自衛隊はそこにいる。そのために自衛隊はどうしたらいいのか。id:noharra:20041031#p1 で引いたイラク人ライードさんの判断によれば、答えは簡単だ。撤退がベストだという。
事態の解決は,ブッシュ政権(あるいはケリー政権)とイラク人に任せてください。これは彼らの為すべきことなのです。ブッシュ政権に,イラクに対する彼らの戦争を正当化するための「国際的」という隠れ蓑を与えないでください。イラクにあなたがたの国の武装集団(your military groups)がいることは,ただ単に,政治的なものなのです。米国政権の誤った対外政策を支持するためだけなのです。人種差別的な「アメリカ帝国のための戦争」を支持することは,あなたがた平和的な国民のしたいことではないでしょう。
小泉は少なくとも自衛隊員が何人か死ぬまで自衛隊を撤退させる気はない。だが(おそらく近い将来に大きな確率で予測できる)彼らは一体何の為に死ぬのか?イラク人に感謝されないのであれば。
わたしたちは民主主義国家に住んでいる。わたしたちが民主主義国家を形成しているのだ。*1イラクに現在自衛隊員が滞在しているのは「わたしたちの意志」である。国民の一人ひとりは、自衛隊員が命の危険を掛けてそこにいる以上、自分の意志を今再確認し公表すべきであると思う。
つまり、「自衛隊のイラク駐留」と<わたし>の間には二重の関係があります。民主主義の国家意志を形成した(する)国民としての関係と、「無意味かも知れない」死に(わたしたちの依頼により)追いやる(可能性)という情緒的関係。二重の関係において今、自分の意志を確認し表示することは<わたし>(あなた)の権利であり、義務である。
これはすでに、http://d.hatena.ne.jp/noharra/20041030#p1 である方にお聞きした設問に近い。そのときの答えは「平和主義は非現実的且つ国際的孤立の道に他ならない」だったが、答えは、わたしの問題設定にとっては第一義的にはどうでも良いのである。国民の51%が「そうしろ」という断固たる意志を持っているのなら自衛隊員の死は(国内的論理では)やむを得なかろう。
(わたしは悼まない。*2高額の年金などを払う事にも反対だ。)