松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

北朝鮮デノミ失敗で餓死者多発か?

朝鮮日報に3つ記事がでています。

 昨年11月30日の貨幣改革以降、激しいインフレに苦しんでいる北朝鮮が、貨幣改革の失敗の責任を問い、朝鮮労働党の朴南基(パク・ナムギ)計画財政部長を電撃的に解任したことが伝えられた。
http://news.livedoor.com/article/detail/4603375/

 挙句の果てに、北朝鮮の幹部階層が住む平壌市のアパートに市場を通じて供給されていた石炭、薪などのエネルギー供給まで途絶え、凍死者が続出した。また、食糧価格の高騰により、全国で餓死者が多発した。

 最近北朝鮮を訪問したある在中同胞は、「60歳以上の高齢者たちはみな死にそうだ。このままでは、ハイチ大地震での死者よりもさらに多くの人が、寒波と餓死で死ぬかもしれない」と話した。


(略) 貨幣改革直後、1ドル=75ウォンで取引されていた為替レートは、闇ドル市場で1ドル=500ウォンに達している。このまま行けば1ドル=1000ウォンを超え、旧貨幣基準で3000ウォンまで進むと予測する人も多い。
http://news.livedoor.com/article/detail/4603376/

 こうした中、国家保衛部と人民保安署の要員らは手際よく利益を得ている。違法なドル使用や商売を取り締まる権限を与えられた彼らは、取り締まりを口実としたドル稼ぎに必死になっているという。

 最近国境を越えた脱北者は、「保衛部にドルの使用が見つかれば捕まってしまうため、その場でわいろとして渡す方がましだ」と語った。取り締まり要員は、底辺層の商人だけでなく、幹部たちからもわいろを受け取っている。

 こうした不正な取り締まりをめぐって、咸鏡南道咸興や咸鏡北道清津では「悪徳要員」らが道端で暴行を受けたり、殺害されるという事件が、至る所で発生している。
姜哲煥(カン・チョルファン)記者
http://news.livedoor.com/article/detail/4603377/


いずれにせよ現在、北朝鮮国内はかなり混乱状態にあるようだ。
それに対して、逆に市民の一部に対して徹底的な処罰や弾圧が起きることを危惧している方もいる。

また、恐ろしいのは、このような声明が出た後は徹底的な処罰や弾圧が起きることです。「スパイ」でもなんでもない、ただ韓国の映画を中国から流れてきたDVDで見た人、携帯電話を持っている人、少しばかりの不満を漏らした人が、「民族反逆者」として逮捕され、拷問が待っている刑務所や、政治犯収容所に送り込まれ、あるいは公開処刑されていきます。(三浦)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00183

わたしは今のところ何もできないが、下記の三浦さんの決意に(小さな声で)賛成する。
「政治家や政府に訴えることも必要ですが、私たち市民の力で徹底した情報戦を行い、あらゆる手段でこの独裁政権を倒そうという決意を示そうではありませんか。(三浦)」

2月15日午後5時半、朝鮮総連中央本部前(飯田橋駅徒歩10分)にて
金正日誕生日前日の、総連祝賀会に対し抗議行動を行います

ご参加くださる方は、5時半に、直接現地にいらしてください
(略)
とにかく、今の独裁政権を祝うような行為を看過するのは、北朝鮮民衆への侮辱です
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00186

「朝鮮の壁」崩壊の日は近い!

韓国人女性が大挙して国境線に、38度線に押しかけて、線の向こうの兵士にチョコレートを手渡したいと迫ったら・・・
朝鮮半島の壁も、崩壊したかもしれませんね。


この1月末まで中朝国境地帯で取材していた石丸次郎さんは次のように書く。

親戚訪問で北朝鮮に来る人たちは、かっては会ってもなかなか本音を語ってはくれなかった。(略)
ところが今回は、(略)不平不満のオンパレード。露骨に体制批判する人も少なくなかった。曰く
「配給も給料も出さないでおいて商売をするなという。どうやって生きていけというのか」
「権力者たちは不正腐敗でいい暮らしをしているが、庶民はやせ細るばかりだ」
金正日時代の15年は大失敗。すべてがどんどん悪くなる一方だった。誰かが立ち上がってくれればいいのに」
生活の苦しさは口にしても、体制そのものへの批判は厳に慎んでいた親族訪問者までもが、初対面の外国人に金総書記のことを悪く言う。
それほど不満が鬱積しているということなのだろうが、その背景にあるのが、昨年11月末に電撃的に断行されたデノミである(100:1で新ヲン切り替えが行われた)。

2010.2.09付け「カルメギ 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」より


ついこの間までは少なくとも外国人に対しては、体制に従順な市民の仮面をかぶっていたひとたちから、ついに本音がもれ始めている。
38度線で韓国軍兵士と対峙している朝鮮軍兵士たちも、一番外国に近い空気を吸っている人たちであり、実は高い意識を持っているはずである。
あるきっかけで彼らのうちの数パーセントでも、国境警備のサボタージュを行うことになったら、即座に「朝鮮の壁」は崩壊する。
その日は遠くない。


私たちが注意しなければならないのは、中国、ロシアだけでなくアメリカ、日本、韓国すらも国家(あるいは軍)としては、「朝鮮の壁崩壊」を望んでいない、少なくともそういう部分が存在しているということである。国家どうしというのは常につるんでいるのだ。
そのような勢力が影響力を行使する機会を与えなければ、「朝鮮の壁」崩壊の日は近い!

ただ純粋な愛だけが問題を解決する

(1)北朝鮮問題だが、ただ純粋な愛だけが問題を解決できるのではないか。飢餓の危険性があるのだから、食料を積んだ船を出し直接彼らに手渡せばよい。太陽政策は間違っていなかった。ただ国家を愛を与える相手としてしまったのが決定的な誤り。愛と食料を与える相手は市民。

(2)船に食料を載せて行っても、市民に手渡すのは難しいかもしれない。
そこで、韓国のNGOが行っているバルーンプロジェクトを利用させてもらう。食料は高カロリーで甘い(愛の象徴)チョコレートを使用する。チョコレートを食べた北朝鮮の市民たち(兵士を含む)は愛と正義に目覚め、「朝鮮の壁」は崩壊するでしょう。(野原)
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20100214/1266100974#c1266185936

id:mujigeにも賛同を求めたい。(mujigeさん、なぜダイヤリー削除したの?)
(2/15記)
参考:偶然入ってた「幸せチョコレート」
http://blog.goo.ne.jp/info/special/valentine2010/?fm=h_special