松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

どうか皆さま、お許しください。

えーとうちのブログは引用が多い。それも著者の意図の範囲から外れたあさっての方向にその引用文だけを利用しようとする傾向がかなりある。
hatena内だと自動でTBが送れているはずだからよいのですが、そうではない場合、TBや挨拶など気遅れしてしていない場合も少なくない。*1
不満を感じられたらコメントくださるようお願いしておきます。
すべての被引用者に感謝をしていることを記しておきます。本当はその都度書くべきなのかもしれませんが。

そもそもは版権・著作権だとかいうもののグレーゾーンに生きているっていう認識があるのに加えて、

他人(尊敬する原作者様とか)に迷惑や不快感を与える(かもしれない)という危惧や、
http://d.hatena.ne.jp/boilednepenthes/20071214/p1

この文章を読んで、以上の二点についてまったく同感したので、引用しさらに上の文章を書いた。

*1:本からの引用の場合ふつう挨拶できない。

すべての空気嫁主義者は麦精霊の夢を見るか?

あるライトノベルのテーマは資本主義の発生なのかもしれない。次のような会話が出てくる。

・・・確かに、商人は時間にうるさいわな
・・ 時は金なりだ

・・・農夫達だって時間には正確だと思うが
・・ ふん。ぬしは何を見とるかよ。やつらは時間に正確ではない。空気に正確なんじゃ
・・・わからないな
・・ よいか? やつらは夜明けの空気で目を覚まし、朝の空気で畑を耕し、午後の空気で草をむしる。雨の空気で作物の心配をする。雨の空気で縄をない、風の空気で作物の心配をする。春の空気で芽吹きを喜び、夏の空気で成長を楽しみ、秋の空気で収穫を笑い、冬の空気で春を待わびる。やつらは時間なんぞ来にはせん。ただ空気だけを気にかける

 生きるとは自然のなかに生きることであり、それは自然を自然という抽象概念で*1とらえず、その時どきで残酷さやあふれるほどの豊穣をあたえてくれる〈空気〉とともに生きることだ。そのような前近代の生き方が短い文章で見事にとらえられている。
支倉凍砂狼と香辛料』p98より。isbn:4840233020

*1:金や神でも同じだが