松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

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国家神道とアニミズムは矛盾する

宣長は神についてこう言っているらしい。 「かみとは、古の御典(みふみ)どもにも見えたる天地の諸々の神たちを始めて、其を祀れる社に坐す御霊(みたま)をも申し、又人はさらにも云はず、鳥獣木草のたぐい海山など、其の余(ほか)何にまれ、尋常ならずす…

こいすちょう

今年の元旦で良かったことは、(親戚一同でトランプゲーム大貧民をしたこともありますが)、小学生の息子二人と一緒にはじめて百人一首をやったら、訳が分からないはずのそれを彼らがけっこう気に入ったみたいだったこと、でした。子供らは毎日モンスターや…

かんにんの四字

…『雲萍雑志』の原文ではこうである。 「ある人、文盲なるものを異見して、世の交はりは、他の事はいらず。唯堪忍の二字 をよく守るべしといへば、文盲の人は、頭をかたむけ、かんにんとは、四字にて侍ら ずやと、指をもてかぞへ、御許にはおぼし違へなるべ…

近代思惟はあった、中国にも

前にも書いた島田虔次『中国における近代思惟の挫折』上・下*1をやっと読んだ。この本は1949年著者31歳の時に出版されたものだが、以後長い絶版期間なども経つつ、著者が3年前に亡くなった後今年6月と9月に東洋文庫から新たに出たもの。(ジャンルがマイ…