松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

2005-10-30から1日間の記事一覧

予定

デリダの『死を与える』を読んだので、特攻隊員が<死を与える>に至った思考過程を、デリダの考察とを照らし合わせて考えようと思いました。 ・・・難しそうでくじけそうなので、予定だぞ、やるぞ、という決意表明をしておきます。

同じ本を読んで

上記佐々木八郎氏の遺稿の一部は『あゝ同期の桜』という本にもでてくるらしい。*1 http://www6.plala.or.jp/Djehuti/355.htm 海軍飛行予備学生第十四期会編『あゝ同期の桜 かえらざる青春の手記』 /トート号航海日誌(読書録)小泉首相も、彼らと同じくらい…

ソクラテスの死の原因

ソクラテスは市囲の知者たちを訪ねては、その無知性を暴き出し、そのためにまた、「知者」を自認する多くの人々反感を買い、ついに、メレトスやアニュトスらによって「無益なことに従事し、悪事をまげて善事とし、かつこれを教授するだけではなく、国家の信…

破壊の灰の中から立ち上がるフェニックスという逆説

若者の中にはマルクス主義者もいた。彼らは、物質主義と資本主義によって腐敗し切っているイギリス・アメリカばかりでなく、自らの国をも破壊するために自分たちの命を献げる覚悟だと、自分たちを納得させようとしていた。彼らは古い日本が崩壊したその灰の…

ソクラテスのように死ぬとは、国家という絶対者のために身を投げ出すことを意味しない。眼前の国家などよりはるかに高い<真理>だけをソクラテスは見つめていた。その<真理>がたまたま国法への従順をも教えているので彼はそれに従ったまでだ。*1 *1:この…

彼らはソクラテスのように死んでいった。

換言すれば、ナショナリズムや愛国心というものは、対外交流を持たない排他的国民によって産出されたものというイメージとは全く反対に、グローバルとローカルの活気溢れる交流の産物、つまりコスモポリタニズムなのである。 (p3大貫恵美子『ねじ曲げられた…