松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

再臨界発生を推測する根拠

パレスチナに平和を京都の会》の諸留さんの文章が、4/6に書いたいくつかの点及び他の点を的確に指摘しているので、コピペさせていただきます。

***転送・転記・複製可***

 統一地方選挙報道が溢れ、福島第1原発事故関係が報道少なくなってますが、4月11日(月)現在、福島第1原発1号炉の危機的状況が想定されます。

 1号炉炉心で融解していると思われるウラン核燃料棒が炉心の底に溜まり、一定量の積み重なった状態(これを「コリウム」と言います)になっていれば、部分的な核分裂連鎖反応(=再臨界)が(断続的に繰り返される形であれ)発生しているのでは・・・?!との推測が、完全に否定できない状況にあります。


 私とほぼ同じ推測をしている小出教授の以下のURL(ラジオ放送音声)*1も合わせて参照下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=_yXrv1aqX1I
http://www.youtube.com/watch?v=qF-0yzLT4d4&NR=1


 以下、1号炉炉心内での再臨界発生を推測させる事例を列挙します。


《1》原子炉内の中性子が正しく測定されているという確かな報道が今だに一切報道されていない。もしかしたら、炉内の中性子測定装置の故障等で、正確な中性子線量を東京電力も確認出来ていないのかも知れない。


《2》東電が今まで発表した中性子線値は、福島第1原発の敷地周辺に設置されてるモニタリング・ポストでの観測値でしかない。炉心内の中性子線量そのものを示す値ではないことは確か。


《3》おまけに、このモニタリング・ポストが、事故発生当初から2週間ほどの間は、停電の為、全く作動していなかった!東電職員が数時間間隔でモニタリング・ポストの傍を走行中の車内から測定した値を報道していたことがつい先日、明らかになった!


《4》1号機のタービン建屋の溜まり水から塩素38(Cl-38)の放射性核種が検出されている。核分裂時にしか発生しない(Cl-38)が検出されていることは、炉心内で「再臨界」が(最低でも1回か複数回は)起こっていることを推測させる。


《5》2号機取水口から海へ流出した高濃度の放射性ヨウ素131(I-131)以外にも、1号機でも法令限度の48万倍、3号機でも同38万倍、4号機でも同35万倍と・・・高濃度のヨウ素131(I-131)の検出が続いている。東電の説明するように「核分裂は停止している」のなら、ヨウ素半減期は8日であるから、十分の一前後にもう減っている筈なのに事故以来高濃度ヨウ素が一向に減らない。


《6》ヨウ素の他にも、核分裂時にしか発生しないセシウム37(Cs-37)という核種も、基準値の110万倍の濃度で検出されている。原子力安全・保安院東京電力は、量の多少に関わらず、計測された全ての核種を公表してきていない。


《7》1号炉の格納容器の内圧のみならず、温度が急上昇している。格納容器の圧力上昇は窒素注入の影響としても、温度上昇は窒素注入との直接的関係は無く、再臨界を疑わせる。このまま窒素注入が続けば格納容器の爆発は避けられない。爆発回避の為、早晩、ベント弁を開き、高濃度汚染水や水蒸気を環境中に、3月12日の時と同様、再度の大量放出が避けられなくなる。


 福島第1原発での再臨界を懸念する海外研究者の資料:モントレー国際問題研究所不拡散研究センター研究員フェレンス・ダルノキ―ベレス氏論文

 今後一層の監視、資料収集の程、宜しく御願いします。
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/008815.html
4月 11日 (月) 05:50:10

*1:4/8 FM797京都三条ラジオカフェ