松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

遠い夢のような運命

この詩人のやり方で私のたどった遠い夢のような運命を図形で示すと……。
http://666999.info/matu/data/hukakutei.php#hukakutei


 〈夢〉とは不思議なものではないか。もっとも不確かなものでありながら、自己を脅かす切迫したものでありうる。もっとも不必要なものでありながら、それがなくなると人生を切り開いていく力が失われる。
 離れたものに不思議な暗号を感じることが「運命」であるなら、「遠い夢のような運命」とは必ずしも修辞の戯れではない。不可避性は偶然性と不可分であり自己は自己そのものである錯合を対象化できないが、ある詩人の方法を知ったとき不意に霧が晴れ、錯合が図形の形に投射可能であることに気づく。