松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

「ガザへの侵攻、準備完了」イスラエル軍

昨日29日は国連によるパレスチナ分割決議(181号)から60年目となる日だった。パレスチナの現在に続く苦難が始まったと言えるこの日が、パレスチナへの国際連帯の日となっていることは皮肉な感じもする。

この29日(水)には、連帯も何もあったもんじゃないイスラエル軍による暗殺攻撃がガザで起きて、4人のハマスメンバーが殺されている。ハンユーニスで2 人がミサイル攻撃に遭い、2人が待ち伏せ攻撃に遭った。前日には同じハンユーニスで、パレスチナ警察官が2人イスラエル海軍によって銃撃されて殺されている(負傷者は5人)。ハンユーニスでは24時間で6人が殺されたことになる。ハマスメンバーに対する殺害は、ほとんど非難を浴びることもなく、フリーハンドで行われ続けている。

このガザへの大規模な侵攻準備が整ったことをイスラエル軍が30日に発表した。

すでにガザとの国境沿いに何千人の兵士と何十台の戦車が配備されて、パレスチナ武装グループが手製ロケットを飛ばした途端に侵攻する手筈になっているという。

ラク防相はこの1ヶ月以上ずっとガザへの大侵攻を匂わせてきたので、アナポリスでの中東和平会議が終わったのを待ち構えて、機会を伺っているのだろう。イスラエル軍報道官は(パレスチナ側から)何かが発射されたら「すばやく報復に移る」と語っている。

イスラエル軍は人口が密集しているガザで何をどこまで行う気なのか。ロケット弾などとはまったく無関係の人々から犠牲者がまた出る可能性も高い。

( Israeli air strikes kill four Hamas members in southern Gaza 、 Israeli military announces readiness to invade Gaza より)
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200711301341.htm

叫び声をあげたいほどひどい話だ!

イスラエルハマスを攻撃する権利をもつ。なぜって彼らはテロリストだからだ。
イスラエルは主張する。しかしハマスがテロリストなのは無法国家イスラエルに対してにすぎない。ハマスは選挙で選ばれたパレスチナの正当な代表である。民主主義に敵対してるのはイスラエルである。

さて。
何人かの人が殺される。決して何万人もの人は殺されない。したがってそこには第虐殺もホロコーストもなかった、ということになるだろう。