松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

汝、侮蔑を武器にせよ!

えーー、例えば上坂冬子は馬鹿だ、とは軽々しく断言はしないものの、『戦争を知らない人たちの為の靖国問題』なんて本はどうせ馬鹿相手の駄本だろうと、読みもしないできめつけているのが左翼の通例なわけですが。
 読んでみたらやっぱり馬鹿だった、というのが、わたし自分では読まずに、720円で購入した某本isbn:4022731214 に書いてあったので、今から読んで紹介してみよう。
なぜ紹介するか?
動機は明白であって、馬鹿を馬鹿にすることがわたしの快楽だからです!
で早速!
キターーーー! でありまして

論旨が偏向しているどころか、なにが言いたいのかを理解することさえ難しい。この本から「無知と偏向を排し」たならば、後にはなにも残らないだろう。p161

いやー、待ってました! 平成の陳琳(ちんりん)!! となかなかの名調子。

ただ、上坂さんの文章を読むと実は一概には馬鹿にできない。

国中が一丸となって突撃していた時代の一種の危機をはらんだ快感が、戦争という二文字の裏側にあるのはたしかで、いわずもがなのこの一節をあえて書き添えたのは、『二度と戦争はイヤだ』とあっさりいってのけることにウソがあると思うからである。こういう肝心なところでは爪の垢ほどもウソがあってはならない。
 少なくとも私は爽快感や躍動感を含めて戦中と戦後を生きてきており、戦争の馬鹿馬鹿しさに気づくのに半世紀かかった
上坂冬子)(同書p163から孫引き)

急に言うことを変えるが、この文章はすばらしいと思う。

というわけで、矛盾が露呈したところで、一旦切ります。