松下昇への接近

 旧 湾曲していく日常

要するに

村上春樹エルサレムでの生産物(テキスト)の評価をめぐって

  1. 灰色に見えるそれをmojimojiさんと野原とは、ある目論見のもとに、「かなり白い」と評価し、*1
  2. 灰色に見えるそれをtmsigmundさんは、批評的見地から、「真っ黒」と評価している。

ここでtmsigmundさんの批評的営為は、高く評価されるべきです。仮りに細部に問題があったとしても、春樹称賛にネットも世の中も覆われつつあるなかで、必要な批評であったことは確かです。
問題点は最初から、この点です。
「それどころか「自己免罪」の誘惑に負けている「親パレスチナ支持者」」という規定。他者の思想を評価する「どんなヒューマニズム」にtmsigmundさんは立っているのか?

*1:正確には、スピーチの思想について白とも黒とも判断する必要はない、というのが野原の立場だが